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トレーニング他

自分の体の状態を知ろう!コンディションチェック



目次
ステップ1:問診
ステップ2:痛みのチェック
ステップ3:柔軟性&可動域のチェック
ステップ4:結果発表

今回はネクストベースのアスリートラボで受けられるコンディションチェックについてお送りする。現在ネクストベースのコンディショニングコーチを務めている橋本さんに話を聞いていく。

森本:今日は市川のネクストベースアスリートラボからコンディショニングコーチの橋本さんと一緒にお送りしたいと思います。ラボで行っているコンディションチェックについてお伺いしていきます。コンディションチェックというプログラムはどんなことをやっているのでしょうか。そしてどんな選手に来てほしいとかどんな選手を見たいなどありますか?

橋本:コンディショニングは本当に言葉の通りなのですが、体の状態を把握することです。基本的に全選手対象にしたいのですが、一番は成長期で体が大きく変わってくる選手痛みとか違和感が今の時点である選手、今まで痛みがあった選手で復帰して体の状態を確認したい選手などパフォーマンスを上げたい選手に来てほしいなと思っています。

森本:この目的としては橋本さんが病院に行く必要があるかどうかをジャッジしてくれるんですね?

橋本 :今痛みがありながらプレーしている選手は今の状態が病院に行く必要があるかという判断をしたり、ピッチングとかとセットにしていくので悪い動作の原因をコンディショニングの方から把握しています。痛みもその原因を柔軟性や体の使い方に問題がないかという確認をしていきます。

森本:本日は実際にどのような流れでコンディションチェックを行っていくのかということをこの方を例にして見ていきたいと思います。

神事:よろしくお願いします!神事です。

森本:本日は神事さんを対象選手として橋本さんに実際にコンディションチェックをして頂くということですが、神事さんはお悩みだったり解決したいことはありますか?

神事:まずは横浜マラソンを完走したいというのはありますが、僕自身も20年前に肩を手術しています。肩の関節がゆるかったのもあり脱臼癖があって、肩を締めるような手術をしてきました。実際に今それがどうなっているのかを専門家に見てもらいたいなと思っています。

ステップ1:問診

まず初めに問診をする。手術歴や怪我の有無について問診を行った。神事さんの場合、高校三年生の時に行った肩の手術の具体的な内容、その後の経過、それに加えて慢性的な股関節の痛み、ヘルニアの経験、そして坐骨神経痛を持っていて梨状筋が痛くなるという症状があることなどの説明をした(写真1)。

写真1:問診

ステップ2:痛みのチェック

次に痛みの確認をしていく。さまざまな指定された動きをし、肩や肘、腰に痛みがあるかどうかのチェックを行なっていく(写真2-4)。

写真2:肩の痛みのチェック
写真3:肘の痛みのチェック
写真4:腰の痛みのチェック

ステップ3:柔軟性&可動域のチェック

橋本:一番は投球障害の予防ということで怪我がしやすい動き方などがあるのでちゃんと可動域から出ているかという確認と、ピッチング動作に関係する項目をピックアップしているので可動域がないとそもそも自分がしたい動きができないと思うのでそこのチェックをやっていきます(写真5-13)。

写真5:柔軟性&可動域チェック(体幹 前屈)
写真6:柔軟性&可動域チェック(体幹&後屈)
写真7:柔軟性&可動域チェック(肩関節&外旋)
写真8:柔軟性&可動域チェック(ハムストリングス)
写真9:柔軟性&可動域チェック(股関節&内旋)
写真10:柔軟性&可動域チェック(大腿四頭筋)
写真11:柔軟性&可動域チェック(股関節 伸展)
写真12:柔軟性&可動域チェック(体幹&回旋)
写真13:柔軟性&可動域チェック(股関節&外転)

ステップ4:結果発表

橋本:股関節は問題ないです。股関節周りも基本的に問題は、年相応と言ってしまうくらいですが。

神事 :右足の内旋が弱いのはどういうことでしょうか?

橋本:内旋が硬いとお尻周りの筋肉が硬くなっている証拠で、神事さんの場合は梨状筋が硬くなりやすいところがあります。外旋筋という外に開く力なんですけどそこが硬くなると内旋がいきにくくなります。神事さんの見立て通り内旋が硬くて固まりやすいのはこの内旋の可動域からきています。あと一番問題になってくるのが体幹のところですね。自分で動かす筋力的な要素の測定も含まれているので単純に柔らかくてプラス自分で動かす背中周りの力が重要になります。こういう選手の場合は特徴としてはフットコンタクトをした時に捻転差(セパレーション)が作りにくかったり、肩甲骨は肋骨の上に乗っているので体幹の柔らかさがかなり必要になっていきます。後ろに引っ張られた時の背中の柔らかさがかなり重要です。特に神事さんは肩が抜けやすいのがあるので肩甲骨の動きが悪いのかなというのも見て取れます(写真14)。

写真14:神事さんの結果

森本:結果を見ておすすめのストレッチとかの指導もしてくれるんですか?

橋本:そうですね。1,2個であれば時間内であれば説明できますね。

森本:このコンディションチェックをこのアスリートラボでやるメリットを教えてもらってもいいですか?

橋本:コンディションチェックを基本的にはピッチングのアセスメントやバイオメカニクス、フィジカルテストと合わせて行っていくことがほとんどです。野球のスキルというのはよくパフォーマンスピラミッドと例えられるんですけど、土台になってくるムーブメントをコンディションチェックでやっていくことになります。土台が見えてフィジカルテストという体力テストをやった上で投球動作とか球速に関わるので一番土台のところがどういう状態かの把握ができます(写真15)。

写真15:パフォーマンスピラミッド

森本:神事さんも動作分析をされる中でこういった情報があればいいなというのはありますか?

神事:そうですね。例えば最大外旋がどれぐらい出ているのかというのは関節の硬さから出ていないのか、それとも動きが悪いために出せていないのかというのは全く別の話です。そういった意味ではそこをテストすることでそれがどっちなのかということをちゃんと判明できるとそれを次どうしたらいいのかのトレーニングとかコンディショニングの方に移動できるというのは大きなメリットという風に思います。
僕はこの評価を受けてどうしたら良くなるというプログラムもあるんですか?

橋本:コンディショニングのチケットを買っていただく必要があります。チェックはここまでです。ここでコンディショニングが問題とわかって、特に神事さんの場合は胸郭が問題とわかったので、それを直すためにコンディショニングという別のプログラムを受講していただくという形です。

森本:本日はコンディションチェックをご紹介しました。橋本さん、改めてコンディションチェックの必要性や大事なことを教えていただいてもいいですか?

橋本自分の体がどうなっているのかを意識することが一番大事だと思います。硬いとわかっているけどどう硬いか分からないとか、そもそも何でそれをしないといけないのか分からない選手が多いので自分の体をちょっと知ってもらうきっかけになればなと思います。

神事:やはりさっきおっしゃってましたけれど、「硬い」がどう硬いのかがよりクリアになって自分の体の解像度が上がる感じがしました。最初はちょっと嫌でしたけど笑 知るって嫌じゃないですか、伏せておきたいみたいなのはありますけどやっぱり改善のためには知るって大事なんだと思います。

本日はコンディションチェックを実際にやっていただきました。このチェックを受けたい方はアスリートラボで橋本さんがお待ちしておりますのでぜひよろしくお願いします。

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Baseball Geeks編集部