【2020年】Baseball Geeksで話題になった投球理論記事とは!
- 目次
- 先発投手を目指す選手必読!持ち球から適正を考える
- 最先端のデータから球持ちが投球に与える影響を分析
- 肩関節に着目して胸を張るフォームの有効性を解説
- 球速アップを目指す投手が注意すべきケガのリスクとは
- ボールの「ノビ」とは何か?その正体を科学的に紹介
新型コロナウイルスの影響で、例年とは違った年末年始を過ごしている方も多いことでしょう。そこで今回は、今年のBaseball Geeksで人気が高かった「投球理論」に関する記事を、ランキング形式で5つご紹介します。
おうち時間が増える今だからこそぜひご一読いただきたい、Baseball Geeks編集部厳選の5記事です!
先発投手を目指す選手必読!持ち球から適正を考える
第5位は、『「先発タイプ」ってどんな投手?持ち球からその適性を考える』です!
先発投手と中継ぎ投手の違いはどこにあるのでしょうか。この記事では、投手の持ち球に着目することで、それぞれのタイプの特性について考えます。
先発投手は長いイニングを投げ切る、中継ぎ投手は失点リスクの低い奪三振を狙うというそれぞれ目的を達成するためにはどのような投球スタイルを目指すべきなのか、当編集部アナリストの森本崚太が解説しています。現役投手はもちろんのこと、指導者の皆さんからも、「従来の育成方法を見つめなおすきっかけとなった」など、沢山の反響をいただいている記事です。
最先端のデータから球持ちが投球に与える影響を分析
続いて第4位は、『「球持ちの良さ」は本当に重要? ピッチングへの影響をデータで探る』です!
野球では、「球持ちの良さ」で投手が評価される場面が多々あります。この記事ではリリースポイントを示すエクステンションというデータから、球持ちの良さの有効性を考えます。ポイントとなるのは、「どのように投げるかではなく、どうすれば打者を打ち取ることができるのか」ということ。
球持ちだけを肯定するのではなく、それぞれのフォームの最適なリリース位置を探ることの重要性について、当編集部アナリストの森本崚太が解説しています。
肩関節に着目して胸を張るフォームの有効性を解説
第3位は、『「胸を張って投げろ」は本当?投手の肩の柔軟性と球速の関係』です!
多くの指導者が胸を張った投球フォームを推奨していますが、科学的にはどのような効果があるのでしょうか。本記事では、筑波大学スポーツR&Dコア 研究員の平山大作さんに胸を張った投球フォームの有効性について解説していただいています。
記事内では、投球動作で重要となるポイントである肩関節の柔軟性についても言及しています。これまで漠然と指導されてきた「胸を張れ!」という表現を、バイオメカニクスの視点から考えます。
球速アップを目指す投手が注意すべきケガのリスクとは
第2位は、『投手必読!球速アップに向けて知っておくべき「効果的なトレーニング」と「怪我のリスク」』です!
近年、オフシーズンにプロ野球選手が渡米をして、球速アップのためのトレーニングに取り組んだという報道をよく耳します。実際、球速アップの成果が出ているようですが、記事内で紹介されている「重いボール」を投げるトレーニングにはケガのリスクも伴うことを理解している選手は少ないように感じます。
つまり、プロの選手が実践しているからといって、トレーニングメニューを見よう見まねで挑戦することはかなり危険であるということがいえます。
この記事では、ケガのリスクを考慮したうえでどのようにトレーニングに取り組んでいくべきなのか、国立スポーツ科学センター科学部研究員の山下大地さんに解説していただいています。オフシーズンのこの時期だからこそ、選手だけでなく指導者の方にも是非ご一読いただきたい記事です!
ボールの「ノビ」とは何か?その正体を科学的に紹介
そして今年、Baseball Geeksで最も読まれた投球理論記事は『“回転数多い=ノビのある球”ではない? データから迫る「ノビ」の正体』でした!
「あの投手のストレートにはノビがある。」野球ではたびたびこのような表現がされますが、多くの選手・指導者・野球ファンの方々は、投手の球質を主観的に評価しているように感じます。こちらの記事では、最先端の計測機器によって取得されたトラッキングデータから、「ノビるボールの正体」を科学的に解説しています。
また、近年よく目にする回転数というデータ。回転数の多さがボールのノビに直結すると考える人も多いようですが、このデータで球質を評価する上での欠点についても言及。この記事をきっかけに、多くの野球に関わる人たちが、正しく選手や球質を評価できるようになってほしいと願っています!
今年もBaseball Geeksご愛読いただきありがとうございました!
今回は、2020年に人気の高かった投球理論の記事を5つご紹介しました。Baseball Geeksでは、これからも現役選手や指導者の方々に向けて、スポーツ科学の知見から明らかになった結果をわかりやすくお伝えしていきます!
今年も1年間、Baseball Geeksをご愛読いただきありがとうございました。来年も引き続き、読者の皆さまと一緒に野球の未来を考え、共につくってく、そんなサイトを目指していきたいと思います!2021年もどうぞよろしくお願いいたします。
Baseball Geeks 編集部