Geeksウェビナーの詳細はこちら

詳細



0 件
プロ野球

【パ・リーグ】7・8月のポジション別OPSを分析!4つのポジションでロッテがトップ!



目次
開幕から好調を維持する吉田正尚!
打撃不調のソフトバンク
激しさを増す優勝争い!

各球団が100試合ほどを消化した現在も、大混戦が続くパ・リーグ。今回はパ・リーグの「開幕から8月30日まで」と「7月1日から8月30日まで」のポジション別OPSから、それぞれのチームと注目選手を紹介するとともに、この2ヶ月でどのように変化したのか振り返る。
参考:【パ・リーグ】6月のポジション別OPSを分析!多くのポジションでハイレベルな争い!

開幕から好調を維持する吉田正尚!

まず、Aクラス球団のポジションごとのOPSをみてみよう(表1)。
首位のオリックスは、左翼手がリーグトップのOPSを記録している。主に出場しているのは、オリンピックでも活躍をみせた吉田正尚だ。開幕から安定した数字を残し続けており、オリックス躍進の原動力となっている。その一方で、遊撃手のOPSは6月時点よりも大幅に下がっており、7・8月のOPSは0.343ときわめて低い。主に出場しているのは、19歳の紅林弘太郎だ。悲願の優勝を手にするには、遊撃手の奮起も欠かせないだろう。先日、支配下登録された岡崎大輔に出場機会が与えられるかにも注目だ。
参考:【プロ野球】前半戦振り返り打者編!侍戦士が多くランクイン!

表1 パ・リーグのAクラスのポジション別OPS。上段は開幕から8月30日まで、下段は7月1日から8月30日までのデータ。

2位のロッテは、二塁手・遊撃手・中堅手・右翼手と4つのポジションでリーグトップのOPSとなっている。主に出場していたのは、中村奨吾(二塁手)・藤岡裕大(遊撃手)・藤原恭大(中堅手)・マーティン(右翼手)だ。特に、二塁手・遊撃手・中堅手は7・8月のOPSが1を超えており、ここ最近のロッテ打線の活発さが数字にも表れている。唯一気がかりなのは、指名打者のOPSが先月と比べて大幅に下がったことだ。最近は、安田尚憲・佐藤都志也・山口航輝らが日替わりで出場しているが、指名打者を固定できるとさらに強力な打線を形成できそうだ。
参考:ピタゴラス勝率から振り返るプロ野球~7・8月編~

3位の楽天は、三塁手のOPSがリーグトップだ。しかし、7・8月のOPSをみると0.446と、現在は絶不調なようだ。主に出場している茂木栄五郎が開幕時の好調を取り戻すことができれば、楽天の優勝も近づくのではないか。また、開幕からデッドヒートを繰り広げている楽天とロッテの二塁手OPS争いは差が縮まった。シーズン終了時にどちらが勝利を収めるのか注目だ。

打撃不調のソフトバンク

次に、Bクラス球団のポジションごとのOPSをみてみる(表2)。
4位のソフトバンクは、リーグトップのOPSを記録するポジションはなかった。捕手・一塁手・二塁手・中堅手と4つのポジションで7・8月のOPSが0.5を下回っており、打撃に苦戦しているようだ。一方、主に柳田悠岐が出場している右翼手の7・8月のOPSがは1を超えている。また、主に今宮健太が出場している遊撃手の7・8月のOPSもリーグトップとなっている。この二人を筆頭に、前年王者が意地を見せるのか注目だ。

表2 パ・リーグのBクラスのポジション別OPS。上段は開幕から8月30日まで、下段は7月1日から8月30日までのデータ。

5位の西武は、捕手・一塁手がリーグトップのOPSを記録している。主に出場していたのは、森友哉(捕手)・山川穂高(一塁手)だ。森は開幕からハイレベルな数字を安定して残している。一塁手のOPSは、開幕からの数字をみると高いが、7・8月は0.522と現在は不調だ。後半戦に入り思うように勝てておらず、最下位の日本ハムとのゲーム差が1.5ゲーム(8月31日時点)まできてしまっている西武だが、指名打者のOPSは6月時点から0.1近く上昇している。主に出場しているのは中村剛也。ベテラン長距離砲にチームを復調に導いて欲しい。

6位の日本ハムは、指名打者のOPSがリーグトップだ。打撃不振にあえぐ日本ハムにおいて、唯一開幕から安定した数字を残している。主に出場しているのは、近藤健介と王柏融だ。青いポジションが目立つが、6月時点よりもOPSをが上昇したポジションも多い。特に、髙濱祐仁が主に出場している一塁手の7・8月のOPSは1を超えていた。平良海馬の無失点記録を止めた男が、日本ハムの逆襲の切り札となるのか注目だ。

激しさを増す優勝争い!

今回は、パ・リーグの7・8月のポジション別OPSをみてきた。9月に入り暑さのピークが過ぎたのとは対照に、優勝争いは激しさを増している。残り50試合ほど、よりハイレベルな戦いが見られることを期待したい。

スタンダードプランに登録無料すると

記事の続きや、コメントを読むことができます。

Baseball Geeks編集部