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プロ野球

【セ・リーグ】5月のポジション別OPSを分析!各チームの強みと弱みは?



目次
首位ヤクルトは村上宗隆が絶好調!
牧秀悟が奮闘!5月のOPSは驚異の1.133!
交流戦で大きな順位の変化は起こるのか?

交流戦の真っただ中と、盛り上がりを見せるプロ野球。今回は、交流戦前までの試合を対象として、各チームのポジション別OPSをみていく。そして、それぞれのチームと注目選手を紹介するとともに、この1ヶ月でポジション別OPSがどのように変化したのか振り返る。
参考:【セ・リーグ】3・4月のポジション別OPSを分析!DeNAの一塁手が全体トップ!

首位ヤクルトは村上宗隆が絶好調!

まず、交流戦開始時にAクラスであった球団のポジションごとのOPSをみてみよう(表1)。
首位のヤクルトは、三塁手のOPSがリーグトップであった。主に出場していたのは、村上宗隆だ。5月24日の日本ハム戦でサヨナラ本塁打を放つなど、交流戦でも活躍をみせている。ヤクルトは先月と比べて多くのポジションでOPSが上昇しており、打線は好調なようだ

しかし、一塁手は5月のOPSが0.356と不安要素となっていた。主に出場しているオスナは、5月28日の楽天戦で4号3ランを放つなど復調の兆しを見せており、交流戦後のOPSにも注目だ。
参考:ヤクルト村上宗隆をレジェンド選手と比較!4年目に求められる成績とは?

表1 セ・リーグのAクラスのポジション別OPS(上段は開幕から5月23日まで、下段は5月1日から5月23日までのデータ)

2位の読売は、中堅手・右翼手のOPSがリーグトップなっていた。主に出場していたのは、丸佳浩(中堅手)、ポランコ(右翼手)らだ。新助っ人であるポランコが、チームに上手くはまっているのは読売にとって大きいだろう。

遊撃手もリーグトップのOPSとなっていたものの、5月のOPSを見ると0.408と弱点となっていたことが分かる。5月頭から坂本勇人が離脱し、アドバンテージであった遊撃手の攻撃力が失われてしまった。中山礼都や廣岡大志らの奮起を期待したい。
参考:【プロ野球2022】新外国人打者No.1は誰だ!打球データを徹底分析!

3位の広島は、一塁手・左翼手でリーグトップとなっていた。主に出場していたのは、今シーズン来日したマクブルーム(一塁手)、西川龍馬(左翼手)らだ。

5月のみのOPSをみると、主に小園海斗が出場しており、先月弱点となってしまっていた遊撃手が好成績を残していた。また、捕手も坂倉将吾・會澤翼・磯村嘉孝と固定されていなかったが、他球団に大きな差を付けており、層の厚さがうかがえる。交流戦では6連敗を喫し苦しんでいるが、ここから挽回できるのか注目したい。

牧秀悟が奮闘!5月のOPSは驚異の1.133!

次に、交流戦開始時にBクラスであった球団のポジションごとのOPSをみてみよう(表2)。
4位の中日は、捕手のOPSがリーグトップとなっていた。主に出場していたのは、木下拓哉、石橋康太らだ。5月のみのOPSをみると、阿部・マルティネスらが主に出場していた左翼手の数字が高くなっている

一方、先月リーグトップの成績を残していた中堅手の成績が悪化している。中堅は大島洋平が離脱していた間、高卒3年目の岡林勇希が主に出場していた。1年目から一軍での出場機会のあった岡林だが、今シーズンはすでに自己最多の52試合に出場している。出場機会を活かし、飛躍の年にしたい。
参考:オープン戦で好成績を残した打者は誰?シーズンでの活躍を大予想!

表2 セ・リーグのBクラスのポジション別OPS(上段は開幕から5月23日まで、下段は5月1日から5月23日までのデータ)

5位のDeNAは、二塁手のOPSがリーグトップであった。主に出場していたのは、牧秀悟(二塁手)だ。牧は先月に続き、今月もOPS1.00以上を維持しており、奮闘していたといえる。コロナや故障で戦力が次々に離脱したこともあり、多くのポジションでOPSが先月よりも下がってしまった苦しいチーム状況であったが、ここから立て直してほしい。

6位の阪神は、先月同様OPSがリーグトップのポジションがなく、多くのポジションで平均を下回る状況が続いている。しかし、5月のみのOPSをみると三塁手や中堅手のOPSは高くなっており、復調の兆しが見えてきたといえよう。主に出場していたのは、佐藤輝明(三塁手)、近本光司(中堅手)らだ。投手陣の調子も上がってきており、これからの巻き返しに期待できそうだ。
参考:ピタゴラス勝率から振り返るプロ野球~5月編~

交流戦で大きな順位の変化は起こるのか?

ここまで、セ・リーグの5月のポジション別OPSをみてきた。毎年ドラマが起こる交流戦。終了後に順位やポジション別OPSにどんな変化があるのか楽しみだ。

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Baseball Geeks編集部