【セ・リーグ】3・4月のポジション別OPSを分析!首位阪神は内野手が絶好調!
プロ野球開幕から1ヶ月が経ち、各チームで明暗が分かれてきている。今回は、3・4月終了時点(4/25時点)でのセ・リーグのポジション別OPSに注目して、チームと注目選手を紹介していく。また、昨季の各チームのポジション別OPSと比べて今季はどのように変わったのかみていく。
参考:打者の評価指標OPSとは!
多くのポジションで好調の阪神!
はじめにAクラスチームのポジション別OPSをみてみる(表1)。
参考:【セ・リーグ】2020年のポジション別OPSを分析!~Aクラス編~
まずは、開幕から絶好調でチーム7年ぶりの8連勝を記録した首位阪神だ。阪神は、の3つのポジションにおいてOPSがリーグ1位となっている。ジェフリー・マルテ(一塁手)、糸原健斗(二塁手)、ジェリー・サンズ(左翼手)が出場している。特にマルテとサンズの助っ人コンビは今季の強力猛虎打線の中心的存在であり、彼らがシーズンを通して健康体でいられるかどうかがカギになってくるだろう。
2位の読売は昨季同様に坂本勇人(遊撃手)の活躍が大きい。しかし、今期は昨季の中堅手のOPSトップだった丸佳浩が不調である。また、昨季と同様に二塁手のポジションを固定できていない。首位浮上には、中堅手と二塁手がカギを握ってくるだろう。
3位のヤクルトは、塩見泰隆(中堅手)のレギュラー定着が大きい。中堅手のOPSリーグ1位となっており、彼のチームへの貢献は大きいだろう。また、ホセ・オスーナ(三塁手)とドミンゴ・サンタナ(右翼手)の両外国人選手が合流したばかりである。特に右翼手でOPSリーグ5位であるため、彼らの活躍が今後のヤクルトの注目ポイントだ。
DeNAは外国人選手の合流で最下位脱出なるか?
次に、Bクラスチームのポジション別OPSをみてみる(表2)。
参考:【セ・リーグ】2020年のポジション別OPSを分析!~Bクラス編~
まず、4位の広島だ。今季の菊池涼介(二塁手)は大注目だ。現在、セ・リーグの打率トップ(4/29現在)となっており、魅力的な守備に加え、今期は打撃が絶好調だ。しかし、菊池(二塁手)と鈴木誠也(右翼手)を除き他ので昨季よりもOPSが下がっている。チーム全体で打力を向上することが、Aクラス入りするために不可欠だろう。
5位の中日は、ベテランの大島洋平(中堅手)が絶好調だ。昨季よりもOPSが大幅に改善しておりシーズンを通して好調を維持できるか注目だ。しかし、阿部寿樹(二塁手)や高橋周平(三塁手)、ケガで離脱していたダヤン・ビシエド(一塁手)など主力選手が好調とは言えず、多くのポジションでOPSがリーグ最低となっている。投手が好調を維持しているだけに、打者陣の奮起が必要だ。
最後に、6位のDeNAだ。今季上手く勝ち星を上げられていないDeNAだが、梶谷隆幸の移籍の影響はやはり大きいだろう。昨季は中堅手のOPSがリーグ2位を記録していたが、今季はリーグ最低となっている。早急な改善が必要だ。しかし、最下位に沈んでいるDeNAだが希望はある。ルーキーの牧秀悟が打撃タイトルを狙える活躍をみせている。また、DeNAもファン・ソトとタイラー・オースティンが合流しチームを救う存在となれるか注目だ。
今後の順位変動に注目!
今回は、3・4月でのセ・リーグのポジション別OPSをみてきた。
阪神の好調の要因は、多くのポジションで高いOPSを記録していることだ。このまま打線の好調が続けば優勝も夢ではないだろう。その他のチームでは、主軸の不調や外国人選手の合流の遅れの影響が大きく出ている。一方、外国人選手が不在の時期に出場機会を得てスタメンに定着した若手選手もいるというポジティブな側面もあった。今後、外国人選手と若手選手の力を融合し、順位をあげることができるのか、注目だ。
Baseball Geeks編集部