【オリンピック野球】韓国代表と注目選手を紹介!オ・スンファンも緊急招集!
前回、オリンピックで野球が正式競技種目として認められていたのは、2008年までさかのぼる。そしてその覇者が韓国だ。KBO(韓国プロ野球)リーグがオリンピック期間に公式戦を中断するなど、韓国も今回のオリンピックへの意欲は大きいようだ。今回は、韓国代表とその注目選手について紹介していく。
韓国ってどんなチーム?
今までの国際大会での戦績は?
韓国は、オリンピックに過去6度出場している。2000年のシドニー大会では銅メダル、そして、2008年の北京大会では1次リーグから9戦負けなしで金メダルを獲得している。その当時のキム・ギョンムン監督が今回もチームの指揮を執るのは脅威だろう。オリンピック以外の国際大会をみてみると、2009年のWBCでは準優勝、2015年のプレミア12でも優勝など輝かしい成績を残している。
日本との対戦歴は?
日本と韓国の近年の対戦は以下のようになっている(表)。特に2009年のWBC決勝での熱戦は、多くの人の心に残っているのではないだろうか。9回裏2死から韓国が同点に追いつくなど驚異的な粘りを見せたが、日本が競り勝った。それ以前にも多くの対戦歴があり、オリンピック過去7大会のうち日本がメダルを獲得できなかった2大会両方で、日本は韓国にメダルを阻まれている。2000年のシドニー大会では3位決定戦、そして2008年の北京大会では準決勝で日本は韓国に敗れた。今回対戦することがあれば、二度あることは三度あるのか、それとも三度目の正直となるのか見ものだ。
注目選手を紹介!
キム・ヒョンス(外野手)
キム・ヒョンスは、2016年から2017年にかけてメジャーリーグでもプレー経験のある外野手だ。2009年のWBCでベストナイン、2012年のプレミア12でMVP、2015年のプレミア12でベストナインと国際大会での実績は充分だ。2008年北京オリンピックでは日本代表戦に3番レフトで先発出場。その際は4打数無安打に終わっているものの、2019年のプレミア12決勝では、山口俊から本塁打を放つなど二安打の活躍をみせた。今回も活躍に期待だ。
- キム・ヒョンス(金賢洙)
1988年1月12日生まれ(33歳)、右投左打
オリオールズ(2016ー2017)ーフィリーズ(2017)
【メジャー通算】191試合 打率.273 7本塁打 36打点
斗山ベアーズーLGツインズ(2006ー2015/2018ー)
【KBO通算】1603試合 打率.320 207本塁打 1121打点
【代表経験】オリンピック(2008)、WBC(2009・2013)、プレミア12(2015・2019)
Kim belts a pinch-hit go-ahead homer in 9th
オ・スンファン(投手)
オ・スンファンは、2014年から2015年にかけて阪神タイガースの絶対的抑えに君臨していた投手だ。二年連続セーブ王をとったことは、日本のプロ野球ファンにとっても記憶に新しいだろう。2016年からはメジャーリーグに渡り、昨年からKBOに復帰している。2008年の北京オリンピックの際にも代表入りしており、1勝1セーブ、防御率0.00と金メダルに大きく貢献した。様々な地で活躍してきた右腕が今回のオリンピックでどんな投球をみせてくれるのか楽しみだ。
- オ・スンファン(呉昇桓)
1982年07月15日生まれ(39歳)、右投右打
サムスン・ライオンズ(2005-2013)ー阪神タイガース(2014ー2015)ーカージナルス(2016ー2017)ーブルージェイズ(2018)ーロッキーズ(2018ー2019)ーサムスン・ライオンズ(2020ー)
【メジャー通算】232試合 42セーブ 45ホールド 16勝13敗 防御率3.31
【プロ野球通算】127試合 80セーブ 12ホールド 4勝7敗 防御率2.25
【KBO通算】526試合 322セーブ 13ホールド 31勝17敗 防御率 1.82
【代表経験】WBC(2006・2009・2013・2017)、オリンピック(2008)
Rockies come up clutch in the 11th inning
イ・ジョンフ(外野手)
イ・ジョンフは、KBOで高卒1年目から4年連続で3割を記録している外野手だ。元中日のイ・ジョンボムの息子であり、名古屋市で誕生している。2019年のプレミア12では、日本との決勝戦に1番センターとして出場。その際には3打数無安打1四球と日本が抑えているが、今回はどんな戦いになるのか注目だ。
- イ・ジョンフ(李政厚)
1998年08月20日生まれ(22歳)、右投左打
キウム・ヒーローズ(2017-)
【KBO通算】612試合 打率.337 32本塁打 321打点
【代表経験】プレミア12(2019)
カン・ベクホ(内野手)
カン・ベクホは、初戦の日が22歳の誕生日という若い選手で、KBO一年目から29本塁打を放ち新人王を獲得した選手だ。2019年のプレミア12スーパーラウンド日本戦では、2安打3打点という活躍をみせた。フレッシュな選手が今回も力を発揮するのか期待がかかる。
- カン・ベクホ(姜白虎)
1999年07月29日生まれ(21歳)、右投左打
KTウィズ(2018-)
【KBO通算】458試合 打率.329 75本塁打 299打点
【代表経験】プレミア12(2019)
宿敵韓国に勝利なるか?
韓国の初戦は7月29日(対イスラエル)。オープニングラウンドではグループが違うため、日本と対戦するならノックアウトステージとなり、メダルをかけた争いになる可能性も大いにある。メジャーや日本球界経験者はほかの国と比べて少ないものの、日本にとって最大のライバルだと思われる韓国に注目だ。
Baseball Geeks編集部