ロッテのエース美馬学投手に聞くデータ活用術!「Next Baseball」がひかりTVで明日放送!
- 目次
- 勝利の裏にあったデータ活用
- 今年最も印象に残った試合
- 先発、そしてベテラン投手としての役割
- 来シーズンに向けて今やらなければならないこと
- いよいよ明日!「Next Baseball ~2020年日本プロ野球アワード~」
野球ファンから熱烈な支持を受ける新感覚のプロ野球マニアックトーク番組「Next Baseball」の第3弾が12月26日(土)17時よりひかりTVで放映される。今回は「プロ野球新常識アワード2020」と題し、今シーズンのデータを番組ならではのマニアック目線で徹底分析、ユニークなアワードを発表していく。
今回のゲストは、楽天からFA移籍し、千葉ロッテマリーンズの先発の柱として大きな存在感を見せた美馬学投手。年間通じてローテーションの軸を守って10勝4敗、防御率3・95。チームのCS進出に大きく貢献した千葉ロッテの大エースに、美馬投手独自のデータ活用術について聞いた。今季の美馬投手の活躍の裏側には、データ活用や科学者のサポートがあったという。そのデータサポートを行なった国学院大学・准教授、そしてこの「Next Baseball」のデータ監修を行う神事努と共にシーズンを振り返ってもらった。
勝利の裏にあったデータ活用
神事:この「Next Baseball」もデータを深く分析した番組になっていますが、同じく美馬さんもデータを実戦で独自に活用されていると思います。データを使うことによって、どのようなモチベーションで試合に向かえますか?
美馬:分析データをもとに、実際に試合で投げてみてどういう感じになるかなとか割と楽しみに試合に臨んでます。で、投げてみて実際の打者の反応を見れたり、かなり使えるんだな、少し違ったかなと実感したり。結構楽しんでます。今日のスライダーで相手がどんな反応したとか、なんとなくしか自分で消化するしかなかったものを、データを使ってこういう球速帯が良いという裏付けをしっかりと言ってくれたおかげで安心して投げられました。
神事:データの効用は感じてくれているのですね?
美馬:はい、僕はすごく感じてます。神事先生からもデータを元にここが本当に打てないとかっていうのを根拠持って言ってもらって自信を持ってそこに投げきれました。もちろん、その日の調子もあって思い通りに投げられない時もありますが、データや先生の言葉のおかげで試合中もしっかり整理出来ていたので、特に今年は余裕を持ってバッターに向かっていけたかなと思います。データって凄いなということは今年は特に感じました。
今年最も印象に残った試合
神事:今年特に印象深い試合はありましたか?
美馬:7月の日ハム戦、札幌ドームです。神事先生からこの試合のテーマは「初球」と言われ、絶対に初球はストライクを取るということを意識しました。色々なデータを元にこの試合はストライク先行して、打者より優位に立つ思い通りの形が作れたゲームだったかな。
神事:必ず2球で追い込むみたいな感じでしたね。あれは僕も見ていて熱くなりました!逆に印象的な悔しかった試合はありましたか?
美馬:クライマックスシリーズですかね。
神事:チームにとっても良いチャンスでしたからね。でも決して悪いピッチングではなかったと思いますが。
美馬:やっぱり先発として、勝っている状況を作って最後まで投げ切りたかったという気持ちもあります。ヒットが続いてランナーを背負った場面で交代になってしまったので、次のピッチャーにも大変な時に回してしまったし、責任が果たせなかったという悔しさがかなり残りました。
先発、そしてベテラン投手としての役割
神事:先発として長いキャリアでやられてきている中で、大事にしていることや意識していることはありますか?
美馬:僕は長いイニングを投げきることが先発としての一番の仕事だと思っています。正直僕は防御率1点台のタイプでも無いですし、しっかり我慢するところは我慢して、味方に援護してもらってピッチングをするということが自分の仕事だと思っています。年間通して長いイニング投げるということが一番大事に思っていることですね。
神事:悔しい場面もあったとは思いますが、今シーズンはどれくらいやれたなと感じていますか?
美馬:シーズン当初、規定イニングは絶対に投げたかったですし、二桁勝ちたかったので、そのあたりはクリアできたかなと思います。あとは、僕は球種も多く持っていて、時々ちょっと変化を変えてみたり結構わがままなことをしてしまうこともあるので、初めて組むキャッチャーとどれだけ出来るかなと不安でした。でも、しっかりそれをうちのキャッチャー陣が受け止めてくれていたので、本当に感謝しています。
神事:僕も美馬投手は若いキャッチャーに対しても、色々とコミュニケーションを取っているような印象がありましたが、いわゆるベテランのピッチャーとしてキャッチャーを育てるみたいな意識はあったりするんですか?
美馬:どうなんだろうな。まずは自分の特徴を出来る限り詳しく伝えるようにはしています。自分のことを分かってほしいとは特に強く思っているので。このバッターだとどういう球種、こんな曲がりが多くなるとか、こういう場面にどういう球を投げたいということは、ちゃんと伝えて、お互いに整理して試合に入らないといけないというのは会話してました。あとは、試合になるとどうしても熱くなったりカッとなってしまうこともやっぱりあるので、お互いに反省しなきゃねということは言いました。(笑)
神事:自分のことを分かってほしいということに関しては、やっぱりデータとか、そういったものがあると共通言語で話せるという感覚はありますか?
美馬:それはありますね。データという共有できるものがあって、お互いの目線を同じにして共通言語があるとコミュニケーションはより良くなります。
来シーズンに向けて今やらなければならないこと
神事:オフシーズン入って今取り組んでいることや、このオフシーズンの間に調整してみたいことはありますか?
美馬:まずは絶対に怪我をしない体作りですかね。ただ、今年はあまり強度を上げ過ぎずにいこうかなと思います。シーズン中もあまり重たいものを持たずにやって、そこまで何も落ちてる感じもなかったので。
神事:データ活用についても、引き続き取り組んでいきますか?
美馬:そうですね、調子の良し悪しがしっかりデータに出るので、いい時はこうして悪い時にはこうしたらいいかという整理も出来ますし、一つの指標として活用していきたいと思いますかね。安心して試合にも臨めて、自信を持って相手に投げることが出来るので。
神事:ズバリ、来シーズンの目標はありますか?
美馬:規定回数以上をしっかり投げて、あとは結果がついてきたらいいなと思います。
神事:来季のご活躍も期待しています。ありがとうございました!
いよいよ明日!「Next Baseball ~2020年日本プロ野球アワード~」
「Next Baseball」の第3回目の放送が、いよいよ明日17時にひかりTV・dTVチャンネルで配信される。小沢一敬(スピードワゴン)をMC、佐々木久美(日向坂46)を番組アシスタントとして迎え、ゲストの美馬学投手と共に番組独自のマニアックアワードを発表!また野球経験者芸人でもあるすゑひろがりずとティモンディも出演し、番組を大いに盛り上げてくれます。多くの野球ファンに是非楽しんで頂きたい内容に仕上がっていますので、是非ご覧ください!
- 「Next Baseball ~2020年日本プロ野球アワード~」
■出演者
MC:小沢一敬(スピードワゴン)
アシスタント:佐々木久美(日向坂46)
ゲスト:美馬学(千葉ロッテマリーンズ)、すゑひろがりず、ティモンディ、神事努(ネクストベース)
■配信日時:12月26日(土)17:00~ 配信
■配信媒体:ひかりTV(ひかりTVチャンネル、Ch101)
dTVチャンネル(ひかりTVチャンネル+)
「Next Baseball ~2020年日本プロ野球アワード」に関する番組詳細はコチラ!
Baseball Geeks編集部