阪神の新外国人投手エドワーズを分析!カット系の速球と縦変化するスライダーが武器
阪神にジョン・エドワーズ投手が加入した。メジャーに移籍した中継ぎのエース、ジョンソンの穴を埋める活躍が期待されている。今回はエドワーズのメジャー時代の投球を分析し、その特徴を見ていく。
参考:巨人の新外国人投手ビエイラを分析!平均球速156キロの高速ストレートが最大の武器!
投球の軸は4シームとスライダー!
まずは各球種の球速と投球割合を見ていく。平均球速は全ての球種でメジャー平均に近い値を記録している。
球種 | 球速 (km/h) | 球速 (%) | 投球割合 |
---|---|---|---|
4シーム | 150.3 (150) | 100 (100) | 51.0 |
スライダー | 138.4 (136) | 92.1 (91) | 40.6 |
カーブ | 129.1 (127) | 85.9 (85) | 8.4 |
2019年シーズンのデータを分析。カッコ内はメジャー平均
また、4シームとスライダーが投球割合の9割以上と、エドワーズはほぼこの2球種で投球を構成してる考えられる。
縦に落ちるスライダー!
続いて、各球種の変化量を見ていく。
4シームはシュート成分が小さく、カット系の球質である。そのため、左打者は食い込んでくるように感じるかもしれない。また、スライダーは横変化が小さいため、打者が縦の変化を感じる球種である。
球速 | 球速 (%) | 回転数 (rpm) | 横変化 (cm) | 縦変化 (cm) |
---|---|---|---|---|
4シーム | 100 (100) | 2443 (2287) | 4.2 (19) | 41.7 (40) |
スライダー | 92.1 (91) | 2602 (2428) | -8.6 (-14) | 3.4 (5) |
カーブ | 85.9 (85) | 2585 (2523) | -26.5 (-23) | -25.4 (-24) |
2019年シーズンのデータを分析。カッコ内はメジャー平均
エドワーズはカット系の4シームと横変化の少ないスライダーを投球の軸としている。このため、左右で揺さぶる配球よりも高低に投げ分ける投球が有効だろう。
ピッチトンネルを上手く構成できるか
スライダーの平均球速は比較的4シームに近く、変化量が小さい。そのため、4シームとピッチトンネルを構成しやすい球質である。球質を活かしたコースに正確に投球することができれば少ない球種でも打者を打ち取ることができるだろう。
参考:マリナーズ菊池雄星の新球種の創り方!感覚とデータが融合する最先端の「ピッチデザイン」とは
動画:エドワーズのメジャー時代の投球。ノビのある球に注目
今シーズンの阪神はガルシア、マルテに加えボーア、サンズなど実績のある新外国人選手を多く獲得し、8人もの外国人がチームに所属している。エドワーズは熾烈な外国人枠の争いを勝ち抜き、1軍で活躍することができるか、注目である。
ジョン・エドワーズのプロフィール
ジョン・エドワーズ Jon Edwards
1988年1月3日生まれ、32歳、右投右打
レンジャーズ2014-パドレス2015途-インディアンス2018-阪神2020
通算メジャー成績
49試合2勝0敗、防御率3.67(2014~2019)
Baseball Geeks 編集部