【プロ野球】二軍注目投手を紹介!一軍経験豊富な選手がランクイン!
8月が終わろうとしている。プロ野球も残り約2ヶ月となり、優勝争いが激化していきそうだ。前回は、二軍成績から注目打者を紹介した。今回は、二軍のこれまでの戦いから、注目投手を紹介していく。
参考:【プロ野球】二軍注目打者を紹介!一軍でレギュラーをつかめるか!
【K/9】オリックス左腕の齋藤がトップ!
以前、一軍の注目投手紹介をした際と同じ指標を用いて紹介していく。
参考:【プロ野球】前半戦振り返り投手編!侍ジャパンの伊藤・栗林がランクイン!
まずは、K/9という指標だ。K/9は、三振を9イニング(1試合換算)で何個奪うかを表す指標だ。
K/9のランキングをみてみよう(表1)。
1位は、齋藤綱記(オリックス)だ。北照高校からプロ入りし、現在6年目の左腕。昨シーズンは、中継ぎとして一軍で32試合登板にしている。しかし今シーズンは、いまだ1試合のみの登板となっている。サイドハンドから投球されるスライダーを武器に三振を奪っていく姿をぜひ一軍で見たい選手だ。
※二軍投球回数30イニング以上の投手対象。
2位は、笠谷俊介(ソフトバンク)だ。昨シーズン、今シーズンで順調に一軍の経験を積んでいる期待の選手だ。主に、先発として登板しており、先日一軍で今シーズン2勝目(8月23日現在)をマークした。大きく曲がるナックルカーブやスライダーを武器に三振を量産していく。後半戦は一軍ローテーションに定着すると思われる。笠谷の投球に注目だ。
3位は、遠藤淳志(広島)だ。こちらも期待の若手先発投手だ。昨シーズン一軍で19試合に登板しているが今シーズンは2試合にとどまっている。空振りのとれる直球を武器に最下位となっているチームを救えるか期待だ。
【BB/9】DeNAに移籍した有吉がトップ!
つぎは、BB/9という指標だ。BB/9は、四球を9イニング(1試合換算)で何個与えるかを表す指標だ。
BB/9のランキングをみてみよう(表2)。
1位は、6月にトレードでDeNAに加入した有吉優樹(DeNA)だ。7月9日に移籍後初登板した。2018年以降、一軍での成績はふるってはいないが、二軍でのコントロールの良さから今後、一軍での登板機会が得られるかもしれないだろう。
※二軍投球回数30イニング以上の投手対象。
2位は、かつて中日の優勝に貢献し、今シーズンから阪神に加入したチェン・ウェイン(阪神)だ。阪神の一軍先発投手陣が好調な事や、外国人選手枠の影響であまり登板機会が得られていない。メジャーに長く在籍し活躍したベテラン左腕。今後、優勝争いが激化する中で阪神の優勝に貢献できるような投球に期待したい。
3位は、バンデンハーク(ヤクルト)だ。今シーズンからヤクルトに移籍した大柄な体格から投げ込むベテラン投手だ。ここ数年、ケガによる影響であまり一軍で投げることができていないが、2017年にソフトバンクで13勝あげた実績がある。ヤクルトは現在、3位で優勝を十分に狙えるポジションだ。ベテラン右腕の一軍登板に期待がかかる。
【K/BB】安定した投球でチェンが1位!
最後に、K/BBという指標をみていく(表3)。
1位は、BB/9で2位のチェンだ。コントロールが良く、与四球が少ないことから奪三振数はけして多いわけではないが指標の値が高くなっている。
2位は、バンデンハークだ。こちらもBB/9で3位の投手だ。チェンよりも奪三振数が多い。笠谷もチェンやバンデンハークより奪三振数が多いが与四球の差で3位となっている。
※二軍投球回数30イニング以上の投手対象。
後半戦!一軍での登板に注目!
ここまで、「K/9」「BB/9」「K/BB」を用いて注目選手をあげた。今回紹介した選手は、一軍での経験が豊富または1年間一軍での経験がある選手が多かった。後半戦では、彼らの活躍を一軍でみられる可能性が高いだろう。優勝争い、順位争いが激化していく中でどのような活躍をするのか注目だ。
Baseball Geeks編集部