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プロ野球

【CS2022】ヤクルトのCS注目ポイントを紹介!



目次
【投手編】石川・清水が阪神に好相性
【打者編】三冠王村上から目が離せない
二年連続日本一なるか

2位に8ゲーム差をつけ、80勝59敗で見事リーグ優勝を果たしたヤクルト。いよいよ本日CS(クライマックスシリーズ)ファイナルが開幕し、日本シリーズ進出をかけて阪神との戦いが始まる。今回は、ヤクルトの今シーズンの戦いと、CSのポイントとなりそうな選手を紹介していく。
参考:【CS2022】阪神のCS注目ポイントを紹介!

【投手編】石川・清水が阪神に好相性

まず、先発投手についてみていく(表1)。
今シーズンのヤクルトで規定投球回に達したのは、初戦を任される予定の小川泰弘のみであった。阪神に対しての相性も良く、直近の阪神戦(9月18日)でも7.1回を無失点に抑え込んでいる。そして、ベテラン石川雅規も阪神に対して、防御率1.08・被OPS0.485と非常に相性が良い。新旧エースのCSでの活躍に注目だ。
参考:長持ちする投手の特徴とは?コロナ禍で浮かびあがる「投げ過ぎ」ない効果

表1 CSで先発登板が予想される投手の今シーズンの成績

また、レギュラーシーズンには2試合しか登板していないが、大卒一年目の山下輝も先発の可能性がありそうだ。シーズン終盤に昇格し、9月30日の広島戦では7.2回を無失点に抑える好投をみせた。阪神戦にはまだ登板のない新戦力の躍動にも期待だ

リリーフ投手をみると、木澤尚文・マクガフ・今野龍太・清水昇の4人が50試合以上に登板していた(表2)。
今回対戦する阪神と最も相性が良いのは、対阪神の防御率1.04・被OPS0.347という数字を残している清水だ。チーム最多の28ホールドを挙げた右腕は、対戦打席数は少ないものの、ヤクルトに対して相性の良い佐藤輝明(OPS0.847)・大山悠輔(OPS0.826)らも完全に抑え込んでいる。

表2 今シーズン登板数TOP5のリリーフ投手の成績(登板数が同じ場合は、投球回順)

今シーズンのヤクルトは、優勝したにもかかわらず2桁勝利した投手がいなかった。木澤がリリーフ投手ながら9勝を挙げていることからも、投手総力戦であったことがうかがえる。懸念点があるとすれば、9・10月の平均失点が4.36点とリーグで最も高くなっていることだ。リーグ戦終了から1週間経ったが、上手く調整し、力を十分に出し切って欲しいところだ。
参考:ピタゴラス勝率から振り返るプロ野球~9月・10月編~

【打者編】三冠王村上から目が離せない

次に、ポジション別OPSから打者についてみていく(表3)。
シーズンを通してみると、三塁手のOPSが驚異的な数字で全体トップを記録している。主に出場していたのは、「打率0.318・56本塁打・134打点」という驚異的な成績で史上最年少で三冠王に輝いた村上宗隆だ。9月は少し成績を落としたとはいえ、OPSは0.832と決して悪くはない数字だ。CS、そして日本シリーズでの活躍を期待しているのは、もはやヤクルトファンだけにとどまらないだろう。
参考:【セ・リーグ】8月のポジション別OPSを分析!ヤクルト村上は8月も桁違いの凄さ!

表3 セ・リーグAクラス球団のポジション別OPS(上段は今シーズン、下段は9月以降のデータ)

ヤクルト打線の強みとしては村上の存在はもちろん、穴という穴が打線にないことだろう。OPSがリーグワーストを記録しているポジションはなく、全てのポジションで一定の数字を残している。唯一OPSが0.600を下回っているのは遊撃手だ。主に出場していた長岡秀樹は、高卒3年目でという若さで548打席に立つ飛躍のシーズンとなった。守備での貢献も大きいといわれており、大舞台での奮起に期待したい。

最後に、ヤクルトに対して相性の良い阪神の投手としては、防御率0.86・被OPS0.385の西勇輝が挙げられる。第1戦の先発が予告されている西に対しては山田哲人が8打席でOPS0.250、塩見泰隆が10打席でOPS0.522など抑えられているが、村上は8打席の対戦でOPS1.333をたたき出している

二年連続日本一なるか

ここまで、ヤクルトの今シーズンと、CSの注目選手を紹介した。レギュラーシーズンでの対戦成績は13勝11敗1分となっている。二年連続の日本一に向けて、どんな戦いをみせてくれるのか胸が躍る。

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Baseball Geeks編集部