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プロ野球

【CS2022】オリックスのCS注目ポイントを紹介!



目次
【投手編】山本由伸率いる相性の良い投手陣
【打者編】好調吉田正尚が打線の鍵
日本シリーズ進出なるか

リーグ最終戦で大逆転優勝を決め、大混戦のパ・リーグを制したオリックス。今日からいよいよCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージが開幕する。
リーグ優勝したオリックスにはホーム開催と1勝のアドバンテージが与えられ、6試合で4勝した方が日本シリーズに進出することができる。今回は、オリックスの今シーズンの戦いと、CSのポイントとなりそうな選手を紹介していく。
参考:【CS2021】今シーズンのオリックスとCS注目ポイントを紹介!

【投手編】山本由伸率いる相性の良い投手陣

まず、先発投手についてみていく(表1)。
今シーズンのオリックスは、山本由伸、宮城大弥が規定投球回に到達した。山本は15勝5敗・防御率1.68・205奪三振・勝率.750と、史上初となる2年連続投手4冠に輝く圧倒的な成績をたたき出した。また、6月18日には史上86人目となるノーヒットノーランを達成した。ソフトバンク戦の成績も防御率1.93、被OPS0.493と好成績を残している。大事な初戦を勝利で飾るには申し分ない投手だ。

宮城・田嶋も、ソフトバンクに対して相性が良い。宮城はソフトバンク戦で防御率2.29、被OPS0.594、田嶋は防御率1.99、被OPS0.612を記録している。CSファーストステージで2連勝しているソフトバンクの勢いを静める活躍に期待したい。一方、山﨑福也はソフトバンクに相性が悪く、山岡泰輔は今シーズンソフトバンク戦登板していない。短期決戦でこの不安を解消できるだろうか。

表1 CSで先発登板が予想される投手の今シーズンの成績

今シーズンのオリックスは、昨年同様3連投を禁止したことで50試合登板した選手はいなかった。その中で、登板数トップ3は平野佳寿、阿部翔太、本田仁海となっており、新助っ人であるビドルやワゲスパックらも30試合以上に登板した(表2)。その中でも、本田、ビドル、ワゲスパックはソフトバンク戦での防御率は1点台、被OPSも非常に低く、素晴らしい成績を残している。先発陣と同様、中継ぎ陣もソフトバンクにとって脅威であるといえるだろう。
参考:【オリックスの新外国人ビドルとワゲスパックを分析!連覇に向けて厚みを増す投手陣!

表2 今シーズン登板数TOP5のリリーフ投手の成績

【打者編】好調吉田正尚が打線の鍵

次に、ポジション別OPSから打者についてみていく(表3)。
シーズンを通してみると、捕手・一塁手・左翼手・指名打者が大きなプラスを作っている。主に出場していたのは若月健矢(捕手)、伏見寅威(捕手)、マッカーシー(一塁手)、吉田正尚(左翼手・指名打者)だ。

特に、吉田の存在が非常に大きい。首位打者のタイトルこそ逃してしまったが、シーズン通して打率.335、OPS1.008と優れた成績を記録している。また、ソフトバンク戦の成績は打率.321、OPS1.017と相性もかなり良い。9・10月の打率も.416と調子を維持しており、チームを勝利に導くキーパーソンであるといえる。
新助っ人であるマッカーシーはソフトバンク戦での成績がOPS0.800と好成績を残している。9月29日に右脇腹痛で登録抹消されたが、復帰できればチームも間違いなく勢いづくだろう。
参考:【パ・リーグ】7月のポジション別OPSを分析!楽天打線が絶好調!

表3 パ・リーグAクラス球団のポジション別OPS(上段は今シーズン、下段は9月以降のデータ)

一方、OPSが低く弱点となっているポジションは二塁手・遊撃手・中堅手だ。主に出場していたのは安達了一(二塁手)・紅林弘太郎(遊撃手)・福田周平(中堅手)である。しかし、紅林はソフトバンク戦で打率.265、OPS0.807、福田は打率.317、OPS0.830と好成績だ。短期決戦で相性の良さを発揮できるかに注目したい。

日本シリーズ進出なるか

ここまで、オリックスの今シーズンと、CSの注目選手を紹介した。今シーズン、ソフトバンクとの対戦成績は15勝10敗と大きく勝ち越している。昨シーズンはヤクルトとの接戦に敗れ、惜しくも日本一を逃してしまった。リベンジを果たすためにも、まずはCS突破を目指したい。

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Baseball Geeks編集部