【CS2021】今シーズンのオリックスとCS注目ポイントを紹介!
2年連続最下位から25年ぶりのリーグ優勝を掴み取ったオリックス。本日10日からいよいよCS(クライマックスシリーズ)ファイナルステージが開幕する。リーグ優勝したオリックスにはホーム開催と1勝のアドバンテージが与えられ、6試合で4勝した方が日本シリーズに進出することができる。今回は、オリックスの今シーズンの戦いと、CSのポイントとなりそうな選手を紹介していく。
【投手編】山本由伸率いる最強先発陣!
まず、先発投手についてみていく(表1)。
今シーズンのオリックスは、山本由伸、宮城大弥、田嶋大樹の3人が規定投球回に到達した。山本由伸は、18勝5敗、防御率1.39、206奪三振、勝率.783、4完封と投手5冠に輝く圧倒的な成績をたたき出した。また、高卒2年目の宮城も後半戦は少し調子を落としたものの1年間ローテを守り抜き、13勝4敗と大きく勝ち越した。山本や宮城らはロッテにあまり相性が良くないのは不安材料だ。一方、田嶋や山崎颯一郎らは相性が良い。特に田嶋は50回近い投球回で好成績を残し、10月12日にも8回2失点の好投をみせているため期待できそうだ。
参考:【ドラフト特集2021】パ・リーグ各球団の現状とドラフトを振り返り!
今シーズンのオリックスは、3連投を禁止したことでシーズン終盤もリリーフ陣が崩れることがなかった。登板数トップ3は富山凌雅、ヒギンス、平野佳寿となっているが、山田修義、K-鈴木、漆原大晟、比嘉幹貴らも30試合以上に登板(表2)。その中でも、富山と平野はロッテに相性が良い。また、ヒギンスは10月の防御率が0.00(8試合8回)と絶好調でCSでも期待がかかる。
【打者編】日本代表吉田正尚と遅咲きのラオウ杉本!
次に、ポジション別OPSから打者についてみていく(表3)。
シーズンを通してみると、左翼手が大きなプラスを作っている。主に出場していたのは吉田正尚だ。先月上旬に死球を受け右尺骨を骨折し離脱していたが、驚異的なスピードでの回復をみせ、10日からの復帰も視野に入っている。2年連続首位打者に輝いた吉田が復帰できると、チームも間違いなく勢いづくだろう。他にも、右翼手や三塁手、捕手でもプラスを作っている。出場していたのは、杉本裕太郎(右翼手)、宗佑磨(三塁手)、若月健矢や伏見寅威(捕手)らだ。特に杉本は対ロッテのOPSが1.393と非常に高い。30歳で初の規定打席に到達し本塁打王に輝いた大砲の活躍に期待が膨らむ。
一方、青く弱点となっているようにみえるポジションも多い。しかし、主に遊撃を務めた紅林弘太郎が高卒2年目にして規定打席に到達。打率は.228と決して高くはないが、1年で大きな成長を遂げチームに欠かせない存在となるなど、若手の成長も多くみられるシーズンとなった。
参考:【パ・リーグ】ポジション別OPSから各球団のウィークポイントを分析!
日本シリーズ進出なるか!
ここまで、オリックスの今シーズンと、CSの注目選手を紹介した。レギュラーシーズンでのロッテとの対戦成績は10勝10敗5分と引き分けだ。真紅と蒼の魂を炎と燃やし、難病を抱え今シーズン限りでの引退を決断した西浦颯大のためにも、日本一に突き進んでほしい。
Baseball Geeks編集部