2018年プロ野球新外国人投手をデータで紹介!!球速が最も速いのはあの投手…!!?
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いよいよプロ野球もキャンプインとなった。
この時期に気になるのは、新戦力となる新外国人選手だろう。新外国人投手の出来は、ペナントレースを大きく左右するといっても過言ではない。
そこで今回は、今シーズン新たに来日した新外国人投手のトラックマンデータを分析した。2017年にメジャーリーグで投球していた投手10投手を、4シーム(=ストレート)に関するデータから紹介してく。
参考:【開幕直前】最も活躍する新外国人投手は誰だ!トラックマンデータで徹底比較!
4シーム平均球速ランキング
新外国人投手で最も話題を呼ぶのが球速だ。
「MAX○○km/h投手獲得」との見出しを目にすることも多い。そこでまず4シームの平均球速ランキングをみてみよう。
順位 | 名前 (球団) | 平均球速 (km/h) | 最高球速 (km/h) | 投球腕 |
---|---|---|---|---|
1 | カスティーヨ (西武) | 156 | 158 | 右 |
2 | モレノ (阪神) | 153 | 156 | 右 |
3 | トンキン (日本ハム) | 151 | 155 | 右 |
4 | カンポス (広島) | 150 | 154 | 右 |
5 | ガルシア (中日) | 150 | 154 | 左 |
6 | マルティネス (日本ハム) | 149 | 153 | 右 |
7 | ジー (中日) | 147 | 151 | 右 |
8 | ボルシンガー (ロッテ) | 145 | 150 | 右 |
9 | ヤングマン (巨人) | 145 | 148 | 右 |
10 | アルバーズ (オリックス) | 142 | 147 | 左 |
平均球速が150km/hを超えた投手は5投手で、1位は西武のカスティーヨだった(MAXは158km/h)。先発候補と報道されているが、長いイニングを投球した時にどれくらいの球速で投球出来るかも注目していきたい。
フライ系?ゴロ系?4シームのボール変化量
次に、それぞれの投手の4シームのボール変化量を見ていこう(図1)。
トラックマンでは、ボールの変化量を計測でき、「○○cmホップした」のように表現できる。比べてみると、同じ4シームでも、球質が様々であることがわかる。
参考:メジャーリーグで投球される球質の特徴
図の見方は、右に行けばシュート成分が大きく、上に行けばホップ成分が大きなボールだ。
最もホップ成分が大きな球質だったのは、広島のカンポスだった。平均と比べて、シュート成分が小さくホップ成分が大きいため、打者は浮き上がるように感じる。空振りやフライを狙える球質だ。
また、ホップ成分が小さかった中日のジー、巨人のヤングマンのような4シームも武器になる。打者の予想よりも下に到達するため、打者はボールの上側をたたいてしまう。ジーはシュート成分が大きな2シーム系、ヤングマンはシュート成分が小さなカットボール系の球質なのも面白い。4シームの球質的には、ジーは右打者、ヤングマンは左打者からゴロを奪うのが得意かもしれない。
そしてこれら球質は、リリースの位置によっても効果が大きく変わる。
例えば、沈むような球質のボールを高いリリースから投げ下ろすと、打者は一層落差を感じるというわけだ。
各投手のリリースの特徴などの詳細分析ついては、後日また紹介したい。
参考:「ダルビッシュ、田中将大、上原浩治のストレートは変化球?」データで分析
トラックマンデータで外国人投手を獲得する時代が来た!
ここまで新外国人投手を4シームのデータから紹介してきた。
このようにどんなボールを投球するかが数値で表現できるようになると、選手を獲得する方法も変わってくる。自分のチームにいないタイプ!ソフトバンクに強そうなタイプ!のような選び方も、近い将来行われるだろう。
Baseball Geeksではこれから、「新外国人投手特集」と題して、1投手ずつ分析していく。
初登板時に早速ファンの方から、「あいつのボールは○○cm伸びるぜ!」と声が聞こえる日が来ることを楽しみにしている。
Baseball Geeks編集部