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大谷翔平の今シーズンを大予想!【第3回:スプリット学】



目次
スプリットは三振を奪う「勝負球」
徹底された低めへの投球
最先端スポーツサイエンスバラエティ「Next Baseball Academy 大谷翔平学」絶賛放送中!

連日、2021年のスポーツ界を賑わせたエンゼルス・大谷翔平選手。
投手としてチームトップの9勝をマークしながら、打者としてリーグ3位の46本塁打を放つなど、日本人選手としては史上初となる満票投票で、イチロー氏以来2人目となるリーグMVPに輝く活躍をみせた。シーズン開幕前から、今シーズンの活躍に注目が集まっていることだろう。

そんな大谷翔平の凄さや今シーズンの展望を紹介するスポーツサイエンスバラエティ番組「Next Baseball Academy 大谷翔平学」が、毎週日曜日よる11時から「ひかりTV」にて絶賛放送中。
4回にわたり、打者大谷・投手大谷の今シーズンの活躍を予想していく

【Next Baseball Academy 大谷翔平学】ダイジェスト

Baseball Geeksでも4回にわたり、二刀流・大谷翔平の凄さを「トラッキングデータ」から分析し、今シーズンも活躍できる要因について紹介する。
第3弾として、「大谷翔平のスプリット」について分析する。
参考:大谷翔平の今シーズンを大予想!【第2回:初球打ち学】

スプリットは三振を奪う「勝負球」

まずは、大谷が156三振を奪った各球種の割合をみていく(表1)。
表1をみると、スプリットでの奪三振割合が49%と圧倒的に高い。まさにスプリットを「勝負球」として使用していることがわかる。

表1 大谷の各球種の奪三振割合

スプリットは空振り割合が高く外野フライやライナー割合が低い、いわゆる「リスクが低い」球種である(表2)。三振を奪うボールとして、2ストライク時にスプリットの投球割合が高まることは当然であるが、奪三振割合の約半分を占めるのは驚異的だといえる
参考:【2021年】4シームはリスクが高い?最新データから球種別の特性を探る

表2 球種別のイベント割合

徹底された低めへの投球

続いて、大谷がスプリットで空振りを奪った投球コースをみていく(図1)。
図1をみると、ストライクゾーンギリギリからボールゾーン低めに投球されたボールで空振りを奪っている。ホームベース上縁に到達したときの高さが40cm辺りにおける空振りが非常に多いことがわかる。

図1 投手方向からみた大谷のスプリットの到達位置

大谷のスプリットは、速球との「縦の変化の差分」が大きい。つまり、スプリットがボールゾーンへ投球されることにより、速球や他の変化球との判別が難しくなる。その結果、空振りを量産する球種としての役割を果たしているのだろう
参考:【2021年】メジャーリーグで投球される球質の特徴~ボール変化量とは~

図2 2021年の球種別投球割合。カーブはナックルカーブを含む

スプリットはメジャー全体をみても、投球割合が最も低い球種である(図2)。前述の通り、スプリットは空振りが多くフライ打球の割合が低い球種である。投手有利なカウントを作り、スプリットの投球割合を増やせることが、今シーズンの活躍のための大きなポイントといえるだろう。

最先端スポーツサイエンスバラエティ「Next Baseball Academy 大谷翔平学」絶賛放送中!

二刀流・大谷翔平選手の凄さに迫る、スポーツデータ解析を活用したスポーツサイエンスバラエティ番組「Next Baseball Academy 大谷翔平学」が、ひかりTVにて2022年2月20日(日)より独占配信されており、第3回が3月6日(日)23時より放送される。

本番組は、大谷翔平選手の活躍の要因を最新の野球科学に基づいた解析データを用いて授業形式で解析し、科学で野球を学ぶ新しい形のスポーツ番組だ。Baseball Geeksを運営する株式会社ネクストベースがデータ提供をしており、本記事のようなデータから非常にマニアックなデータを用いて、大谷選手の類まれなる能力を紐解いていく。

ぜひご覧いただき、マニアックな講義を楽しんでいただきたい。

3限目【投手編】スプリット学

■出演者
  講師 :五十嵐亮太、川﨑宗則
  副担任:山根良顕(アンガールズ)
  生徒 :牧野真莉愛
       (モーニング娘。'22)
      倉持明日香
      尾関高文(ザ・ギース)
■配信日時:3月6日(日)23:00~
■配信媒体:ひかりTV(ひかりTVチャンネル、Ch101)
      dTVチャンネル(ひかりTVチャンネル+)
「Next Baseball Academy 大谷翔平学」に関する番組詳細はコチラ!

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Baseball Geeks編集部