ダルビッシュが所属するパドレスってどんなチーム?投打のキーマンを紹介!!
昨シーズン、ダルビッシュ有は最多勝を受賞、サイヤング賞の投票で2位になるなど見事な成績を収めた。オフシーズンには、メジャー4球団目となるサンディエゴ・パドレスへの移籍が決まった。今回は新天地パドレスの近年の様子について解説し、投打のキーマンを紹介していく。
パドレスのチーム成績
パドレスはカリフォルニア州サンディエゴに本拠地を置く、ナショナル・リーグ西地区の球団である。本拠地球場のペトコ・パークは、投手有利の球場としても有名だ。パドレスには、大塚晶文・井口資仁・牧田和久らの3人の日本人が所属していた。また、現役では元阪神のピアース・ジョンソンが在籍している。
参考:阪神の新外国人ジョンソンを分析!150キロの速球と超高速カーブが特徴!
はじめに、直近5年のチーム順位をみていく(図1)。2016年以降、4年間で3度の地区最下位を記録している。しかし、2020年は補強選手と若手選手の活躍もあり、地区2位と躍進した。
次に昨シーズンの得失点表をみてみる(表1)。平均得点・平均失点はともにリーグ2位と、ワールドシリーズ覇者のドジャースと熾烈な首位争いをしていたことがわかる。今シーズンのドジャースは、昨年のサイヤング賞投手トレバー・バウアーを獲得し、大幅な戦力アップをしている。また、パドレスもダルビッシュを含めたエース級の投手を複数獲得しており、今シーズンの両チームの争いはさらに激しくなることが予想される。
パドレスの投打のキーマンを分析!
サイヤング賞投手、B.スネルが加入!
まずは投手の注目選手として、今オフにタンパベイ・レイズから移籍した2018年のサイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルを紹介する。
最大の特徴は、高速かつノビのある4シームだ。平均球速は152.7キロを誇り、ホップ成分はメジャー平均を大幅に上回っている(図2)。速球で空振りを奪えるだけでなく、その他の球種でより落差を感じさせることができるだろう。特にチェンジアップは逃げながら落ちるような球質で、右打者に対して外角低めに制球することができれば、かなり強力なボールだ。
次世代のスター選手、F.タティスJr.!
次に、打者の注目選手としてフェルナンド・タティス・ジュニアを紹介する。先日、22歳にしてパドレスと14年におよぶ大型契約を結び話題となった。
コース別打球速度をみると、多くのコースでメジャー平均を上回っている(図3,4)。また、平均打球速度が160キロを超えるコースも多く、メジャーの中でもトップクラスの打球をコンスタントに放っていることがわかる。
また、守備と走塁の評価も高く、次世代のスーパー選手として期待されている。
チームを優勝へ導けるか!ダルビッシュの投球に注目!
ここまで、ダルビッシュが移籍したパドレスとその投打のキーマンについてみてきた。今オフに行った複数の大型補強により、チームの先発陣はメジャー屈指の顔ぶれである。ダルビッシュが新加入したことで、パドレスが強豪ドジャースとの優勝争いを制することができるのか注目だ。
Baseball Geeks編集部