【今さら聞けない!】メジャーのポストシーズンとは?その仕組みを解説!
日本プロ野球より一足早く、日本時間10月4日にレギュラーシーズンが終了したメジャー。今シーズンも新型コロナウイルスの影響を受けつつ、全30チームが例年通り162試合を消化した。今年は大谷翔平の投打での大活躍もあり、今までメジャーに触れる機会のなかった人でも、興味を持った方も多いのではないか。
いよいよ日本時間10月6日、2021年のポストシーズンが開幕する。そこで今回は、メジャーのポストシーズンがいったいどのような仕組みで行われているのか、メジャー初心者にもわかりやすく説明していく。
参考:【今さら聞けない!】MLBの構造はどうなっている?NPBとの違いを比較!
ポストシーズンの仕組みは?
ポストシーズンは、各地区の優勝チームと、地区優勝チームを除く12チームのうち勝率の高い2チームが出場権を得ることができる。つまり、各リーグ5チーム、全10チームで戦うということになる。まず、ポストシーズンに進出したチームがどのように戦い、チャンピオンを決めるのかみていく(図1)。
- ワイルドカード・ゲーム(WC)
ポストシーズンはワイルドカード・ゲームから始まる。勝率で出場が決まった各リーグの2チームが戦う。2チームのうち、勝率が高かったチームの本拠地で行われ、一試合のみで勝敗が決する究極の短期決戦だ。
- ディビジョン・シリーズ(DS)
各地区の優勝チームと、ワイルドカードでの試合に勝利したチーム、計4チームで戦う。5戦で3勝したチームが次のステージに進むことができる。ホーム開催は、2試合-2試合-1試合と割り振られる。地区優勝したチームのうち、勝率が1・2位であったチームにホームアドバンテージが与えられる。
- リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ(LCS)
文字通り「ア・リーグ」「ナ・リーグ」のチャンピオンが決まるシリーズだ。7戦で4勝したチームが次のシリーズに進むことができる。ホーム開催は、2試合-3試合-2試合と割り振られる。勝率の高いチームがホームアドバンテージを獲得できるが、ワイルドカードでの進出チームは、勝率にかかわらずアドバンテージを得ることができない。
- ワールド・シリーズ(WS)
各リーグのチャンピオン同士が戦い、7戦で4勝したチームがその年のメジャーチャンピオンとなる。ホーム開催の割り振りは、2試合-3試合-2試合。レギュラーシーズンでの勝率が高かったチームが、ホームアドバンテージを得る。
- 番外編:タイブレーカー・ゲーム
ワイルドカードでのポストシーズン進出チームを決めるとき、勝率が同じチームがある場合に開催される。近年では、2018年に行われた。
今シーズンのポストシーズンは??
ここからは、今シーズンのポストシーズンの予定をみていく(図2)。今シーズンのポストシーズンは、日本時間10月6日にア・リーグのワイルドカード・ゲームから始まる。そして、翌日7日にはナ・リーグのワイルドカード・ゲームが行われる。
ディビジョン・シリーズは日本時間10月8日にア・リーグ、同9日にナ・リーグが開幕。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズは日本時間10月16日にア・リーグ、同17日にナ・リーグが開幕。そして、今シーズンの頂点を決めるワールドシリーズは日本時間10月27日にスタートする。
トップレベルの戦いに注目!
ここまで、メジャーのポストシーズンについて解説してきた、今年は、澤村拓一が所属するレッドソックスがワイルドカードでの出場ではあるが、ポストシーズン進出を決めた。過去には、上原浩治・田沢純一・松坂大輔(レッドソックス)、松井秀喜(ヤンキース)、井口資仁(ホワイトソックス)などがワールドチャンピオンとなっている。今年はどのチームが栄冠をつかむのか、大注目だ。
参考:レッドソックス澤村拓一の投球データを分析!メジャー1年目から大車輪の活躍!
Baseball Geeks編集部