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打撃理論
スイング速度を高めるためのエクササイズとは?
ホームランは野球の醍醐味であり、子供の頃、誰もがホームランを打ちたい(遠くへ打球を飛ばしたい)と考えていたことだろう。
打球の飛距離を伸ばしたい場合、ボールの速度を高め、上向き約30°の角度で打ち出すことが重要である(Nathan, 2012)。また、このような打球を打つためのボールインパクトの条件として、バットのスイング速度が大きいこと、バットが上向きの軌道(アッパー軌道)でボール中心のやや下側に衝突することが必要となる(Sawicki et al., 2003, 城所ら, 2011)。では、スイング速度を高め、アッパー軌道で打つにはどのような取り組みを行えばよいのだろうか。
この記事では、ホームランを放つ(飛距離を伸ばす)ための重要な要因であるスイング速度を向上させるための具体的なエクササイズについて、科学的な知見をもとに考えてみる。
森下 義隆(新潟医療福祉大学)