【ミニコラム】MLB週間打球速度ランキング(7/18~23)
大熱狂のオールスターゲームが終了し、メジャーリーグでは後半戦がスタートした。今年も世界一争いに向けて目が離せない戦いが続く。ベースボールギークスではこれまで、打者にとって重要な指標である「打球速度」について触れてきた。打球速度は高まれば高まるほど、長打の確率だけでなく単打の確率も増え、メジャーリーグの強打者達の調子を知るために有用なデータといわれている。
今週からは、週間ランキング形式で打球速度のデータを紹介していこう。
ジャッジは3位!大谷は?
今週(7/18~23)の打球速度第1位はカージナルスのファムだった。先日紹介した前半戦のランキングにはランクインしなかったものの、後半戦最初の試合でホームランを放つなど調子を上げていた様相だ。3位には前半戦ランキング1位だったジャッジがランクインし、力をみせた。
また、大谷は先日8号ホームランを放ったものの、メジャー平均を下回り、145人(10打球以上)中104位という結果となった。
参考:打者大谷翔平は何位!?MLB2018年前半戦打球速度ランキング!
順位 | 名前 (チーム) | 平均打球速度 (km/h) |
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1 | T.ファム (カージナルス) | 158.3 |
2 | N.ウィリアムス (フィリーズ) | 155.8 |
3 | A.ジャッジ (ヤンキース) | 155.8 |
4 | K.シュワ―バー (カブス) | 155.8 |
5 | R.ブラウン (ブリュワーズ) | 155.7 |
104 | 大谷翔平 (エンゼルス) | 137.0 |
※10打球以上。メジャーリーグ平均は140.9キロ
MAX180キロ超え!最高打球速度トップ5
続いて最高打球速度のランキングを紹介する。トップ5はすべて180キロを超えていた。結果は、2本がホームラン、1本がシングルヒットであった。打球速度は速いほど飛距離も大きくなり、本塁打にもつながったのだろう。
順位 | 名前 (チーム) | 最高打球速度 (km/h) | 結果 |
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1 | M.チャップマン (アスレチックス) | 185.4 | ホームラン |
2 | J.ギャロ (レンジャーズ) | 183.9 | ホームラン |
3 | N.クルーズ (マリナーズ) | 183.3 | 内野ゴロ |
4 | J.バイエズ (カブス) | 183.0 | シングルヒット |
5 | G.サンチェス (ヤンキース) | 182.0 | 内野ゴロ |
45 | 大谷翔平 (エンゼルス) | 174.3 | 外野ライナー |
また、23日に放った大谷の第8号ホームランは打球速度173.3キロ、打球角度は32.2度だった。この打球はバレルゾーンに入っており、飛距離は132メートルを記録した。フライ打球が少しずつ増えてきており、今後も大谷の本塁打量産には期待したい。
参考:【打撃特集2】注目の指標バレルとは?打球速度と打球角度の重要性
大谷翔平第8号ホームラン。打球速度は173.3キロ、打球角度は32.2度
繰り返しになるが、打球速度は高まれば高まるほど長打の確率は増える。そのため、打者にとっては重要な指標となる。
今後も週間ランキングを紹介していくが、このランキングはスター選手の状態を把握するだけではなく、新たな強打者を見つけるきっかけにもなる。ヤンキースのジャッジはブレイク前年の少ない出場機会で速い打球速度を記録し期待を集めていた。打率や長打率という指標だけでなく、新たに打球速度に注目し、第2、第3のジャッジを探し当てるのもデータならではの楽しみ方の一つだろう。
Baseball Geeks編集部