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プロ野球

2022年セ・パ交流戦振り返り【投手編】



目次
首位ヤクルトは奪三振数がトップ
交流戦投手ランキング!防御率0.00が続出
前半戦終了まで残り1ヶ月

ヤクルトの優勝で幕を閉じた交流戦。14勝4敗で全チームに勝ち越す「完全優勝」であった。今回は、交流戦での「投手」に注目し振り返っていく。
参考:2022年セ・パ交流戦振り返り【打者編】

首位ヤクルトは奪三振数がトップ

まず、今シーズンの交流戦におけるチーム投手成績をみていく(表1・2)。
首位のヤクルトは、奪三振数がトップであった。中でも高橋奎二は、3試合(22.2イニング)で26奪三振と、高い奪三振率を誇った。2位の阪神は、防御率・被本塁打の2つの項目でトップとなった。特に防御率は唯一の1点台であり、投手の安定感は抜群であったといえる。実際、5失点以上を喫した試合は2試合のみであった。

表1 交流戦のチーム投手成績(1~6位)
表2 交流戦のチーム投手成績(7~12位)

※順位は交流戦チーム順位

5勝13敗と大きく負け越し、交流戦最下位であった広島は、被本塁打・防御率の2つの項目でワーストであった。先発として3試合に登板した九里亜蓮と森下暢仁の交流戦防御率は5点を超えており、苦しい期間であったことがうかがえる。

交流戦投手ランキング!防御率0.00が続出

ここからは、交流戦期間内の投手の個人成績を、先発と救援に分けて分析していく。

【先発】阪神の投手陣が上位に多くランクイン

まずは、先発投手の防御率ランキングをみてみる(表3)。
1位は防御率0.00をたたき出した青柳晃洋だ青柳は3試合に登板し3勝をマークし、チームの勝ち頭となった。2位は、1勝と勝ち星には恵まれなかったものの、唯一先発として交流戦で4試合に登板した加藤貴之だ。こちらも防御率0.00という素晴らしい成績を残した。
参考:佐々木朗希はシーズン奪三振記録を更新できるか?江夏豊のアンタッチャブルレコードに挑む

表3 交流戦における先発投手の防御率ランキング

※18イニング以上の投手を対象。防御率が同率の場合は奪三振率が高い順とした

3・4位には、西勇輝とガンケルがそれぞれ名を連ねており、阪神投手陣が安定していたことがわかる。5位には、7日の日本ハム戦でノーヒットノーランを達成した今永昇太がランクイン。偉業を達成しても表情を変えない姿が話題を呼んだ。

また、今シーズンの交流戦は、規定投球回(18イニング)に到達した投手のうち、7人が防御率が1.00を下回るとてもハイレベルな戦いとなった。
参考:2021年セ・パ交流戦振り返り【投手編】

【中継ぎ】ヤクルト石山が脅威の奪三振率を記録!

次に、救援投手のランキングをみてみよう(表4)。
5試合以上に登板した投手を対象にランキングを作成したが、今シーズンの交流戦はなんと28人も防御率が0.00の投手がいた。今回は、そのうち奪三振率トップ5をピックアップする。

1位には、三振率17.47をたたき出した石山泰稚がランクインした。おおよそ、1イニングあたり2つの三振を奪っていたことになる。2位には、栗林良吏がランクイン。5イニングを投げ四死球ゼロという素晴らしい安定感を見せた。

表4 交流戦における救援投手の防御率ランキング

※5登板以上。ただし、奪三振率・与四死球率が高い順

3位にはプロ2年目の29歳、阿部翔太がランクインした。1年目の昨年は、4試合に登板するも防御率7.36と結果を残すことが出来なかったが、今シーズンは結果を残している。飛躍の年となるのか注目だ。

前半戦終了まで残り1ヶ月

ここまで、今年の交流戦の投手成績をみてきた。今日から通常通りのリーグ戦が再開する。交流戦で勢いづいたヤクルトや阪神が勢いのまま勝ち星を伸ばしていくのか、目が離せない。

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Baseball Geeks編集部