イチロー、大谷移籍で大注目!ア・リーグ西地区をデータで紹介!トラックマンからわかる打球速度ランキングも
キーワード:イチロー、大谷翔平、2018、メジャーリーグ、球速、打球速度、データ、トラックマン
「イチロー、マリナーズ復帰」。古巣復帰のニュースで日本中が沸いた。
そして、日本のファンにとって喜ばしいことがもう一つある。イチローが復帰したマリナーズ、そしてメジャーリーグに挑戦する大谷翔平のエンゼルスは同じアメリカンリーグ・西地区(以下、ア・リーグ西地区)なのだ。
今回は、日本を代表する2人のスターの移籍に伴い、大きく注目を集めるであろうア・リーグ西地区を、データの観点から紹介してみたい。
ア・リーグ西地区はどのようなチームがいるのか
アストロズ一強状態。世界一軍団に挑む日本人選手に注目!
イチローや大谷はどんなチームと対戦するのか。まずは、昨シーズンの順位表をみてみる(表1)。
順位 | チーム | 勝利 | 勝率 | 得点 | 失点 | 得失点差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ヒューストン・ アストロズ | 101 | .623 | 896 | 700 | 196 |
2 | ロサンゼルス・ エンゼルス | 80 | .494 | 710 | 709 | 1 |
3 | シアトル・ マリナーズ | 78 | .481 | 750 | 772 | -22 |
3 | テキサス・ レンジャーズ | 78 | .481 | 799 | 816 | -17 |
5 | オークランド・ アスレチックス | 75 | .463 | 739 | 826 | -87 |
※得失点差は、得点数から失点数を減して算出
世界一に輝いたアストロズが圧倒的な強さをみせた。
得失点差は勝率と高い相関があり、チームの力を示す。アストロズは得失点差で他チームを大きく引き離しており、なんと昨シーズンは他の全チームが勝率5割を切るほどだった。今年もアストロズが地区優勝の最右翼で、他のチームが挑むという構図になるだろう。
ア・リーグ西地区には、昨シーズン途中まではレンジャーズにダルビッシュ、アストロズに青木が所属していた。今シーズンはイチロー、大谷に加えて岩隈もマリナーズに所属しており(マイナー契約)、日本のファンには馴染みのある選手が多い地区かもしれない。
ではここからは、ア・リーグ西地区にどんな選手がいるのか、紹介していこう。
ア・リーグ西地区はどのような投手がいるのか
大谷は何位に入る?ア・リーグ西地区球速ランキング
まずは、ア・リーグ西地区の投手たちを紹介していく。「投手」大谷の挑戦で気になることの1つが、メジャーリーガーと比べてどれくらい球が速いかだ。
そこで、2017年のア・リーグ西地区の最高球速ランキングをみてみる(表2)。
順位 | 名前 | チーム | 最高球速 (km/h) |
---|---|---|---|
1 | E. ディアス | マリナーズ | 163.8 |
2 | F. モンタス | アスレチックス | 163.5 |
3 | K. ジャイルズ | アストロズ | 162.1 |
4 | K. ミドルトン | エンゼルス | 161.7 |
5 | M. ブッシュ | レンジャーズ | 161.4 |
メジャーリーグ平均は150km/h
最も球速が高かったのはマリナーズのクローザーであるディアスで、約164km/hだった。大谷も、日本では160km/h以上をマークしており、メジャーリーグの舞台でどれくらいの速球を投球するのかに注目していきたい。
メジャーリーグでは球速の高速化が進んでいると言われており、2017年に160km/h以上のボールを投球したのは同地区だけで12投手もいた。大谷と160km/h投手の投げ合いといった光景も見られるかもしれないと今からワクワクする。
参考:大谷翔平の先発第3戦を分析!空振りを奪えなかった理由はスプリットにあり!?
ア・リーグ西地区はどのような打者がいるのか
イチローとの差は?ア・リーグ西地区打球速度ランキング
次には、ア・リーグ西地区の打者たちを紹介していく。
2017年のア・リーグ西地区の平均打球速度ランキングをみてみる(表3)。
順位 | 名前 | チーム | 平均打球速度 (km/h) |
---|---|---|---|
1 | N. クルーズ | マリナーズ | 149.9 |
2 | J. ギャロ | レンジャーズ | 149.9 |
3 | K. デービス | アスレチックス | 148.5 |
4 | M. オルソン | アスレチックス | 146.4 |
5 | C. コレア | アストロズ | 145.4 |
参考 | イチロー | マリナーズ | 128.3 |
メジャーリーグ平均は139.4km/h
1位はマリナーズのクルーズだった。メジャー通算300を超える本塁打を記録している強打者で、メジャー全体でも2位の平均打球速度だった。
ギャロ、オルソン、コレアは全員がまだ25歳以下と若く、大谷とは長きに渡ってライバルとなるかもしれない。
参考:【MLB】2017年打者ランキング~怪物ジャッジの打球速度は?~
また、昨シーズンのイチローは、メジャーリーグ平均を大きく下回る打球速度であった。長打を放つ能力は衰えていると言わざるを得ず、確実性のある打撃や、出塁率を高める働き等で、チームに貢献したいところだ。
イチローVS大谷がみたい!
ここまで、データを通じてア・リーグ西地区を紹介してきた。
魅力的な選手やチームが多いリーグだが、やはりファンが注目するのは日本人同士の対決だろう。
Baseball Geeksでは、シーズン開幕直後からイチローや大谷のプレーをデータを使って紹介していく。
「データやスポーツ科学を使って、野球をもっと面白くしたい。」
これからメジャーリーグやデータに興味を持つ方が、野球の新たな楽しみ方の教科書として活用してくれることを願っている。
Baseball Geeks編集部