【CS2021】今シーズンのヤクルトとCS注目ポイントを紹介!
前半戦は3位で折り返したものの、シーズン終盤に猛烈な勢いで追い上げ、見事優勝を勝ち取ったヤクルト。昨シーズンの最下位から躍進したシーズンとなった。明日(10日)から、CS(クライマックスシリーズ)のファイナルステージが開幕する。相手はレギュラーシーズン3位の読売だ。ヤクルトはレギュラーシーズンの対読売戦が11勝11敗3分と互角な戦いだった。今回は、ヤクルトの今シーズンの戦いと、CSのポイントとなりそうな選手を紹介していく。
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【投手編】高卒2年目の奥川がカギ!
まず、先発投手についてみていく(表1)。
今シーズンのヤクルトは、規定投球回到達者と2桁勝利数がそれぞれ0人での優勝となった。先発としての最多登板が小川泰弘(22試合)、チーム最多勝(9勝)が小川と奥川泰伸であった。ヤクルト先発陣で特に注目の選手は、高卒2年目右腕の奥川だろう。今シーズンのヤクルト先発陣の柱といっても間違いない。奥川は、BB/9(9回換算で四球をどれだけ与えたかの指標)で驚異の0.86を記録し、1試合に四球が1個あるかないかという投球をみせた。
奥川は、今シーズン、対読売では2登板2勝をあげている(7月13日、9月17日)。どちらも3失点以内に抑え、安定した投球を見せている。奥川は、初戦の登板が予想されており、若き燕のエースがどんな投球をみせるのか楽しみだ。
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ヤクルトは、ほかにも小川、サイスニード、高橋奎二、石川雅規らも控えている。今シーズンの対読売では、各投手相性が良い成績とはいえず、先発陣がどこまで踏ん張ることができるのか注目だ。
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リリーフ投手をみると(表2)、清水昇が72試合に登板、50ホールドを記録し日本記録を打ち立てた。
シーズン途中から守護神に転向したスコット・マクガフは、シーズン後半に調子を落としていたもののセ・リーグでセーブ数3位となった。また、マクガフは東京オリンピックのアメリカ代表に選出され、銀メダルを獲得した。
今シーズンの対読売のリリーフ投手の成績は、先発陣と同様にあまり相性が良くなく奮起に期待したい。
【打者編】本塁打数セ・リーグ1位村上と3位山田に注目!
次に、ポジション別OPSから打者をみていく(表3)。
シーズンを通してみると、二塁手・三塁手・中堅手が高い値となっている。二塁手は山田哲人が主に出場しており、本塁打34本、打点101を記録した。
三塁手は村上宗隆、中堅手は塩見泰隆が主に出場。村上はリーグ本塁打王、打点はリーグ2位と大活躍し、村上の「上」と「神」をかけて「村神」と呼ばれるなど高卒4年目ながらヤクルトになくてはならない存在となっている。
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また、塩見は今シーズンがキャリアハイとなる成績を残しており、ポジション別OPS中堅手で大きくプラスをたたき出している。
対読売と相性が良いのは、村上(1.142)、シーズン途中合流で主軸を担ったドミンゴ・サンタナ(1.071)、山田(.921)、塩見(.837)と、OPS.800を超える選手が4人控えている。ヤクルトは読売に対してで対チーム別本塁打で最多となる33本を放っており、本塁打にも期待ができる。強力打者陣がどこまで読売投手陣を打ち崩せるか大注目だ。
日本シリーズ進出なるか?
ここまで、ヤクルトの今シーズンと、CSの注目選手を紹介した。大逆転のリーグ優勝をおさめたヤクルト。その勢いのままにファイナルステージを突破し、6年ぶりの日本シリーズ進出、また2018年のリベンジとなるか目が離せない。
Baseball Geeks編集部