【プロ野球】二軍注目打者を紹介!一軍でレギュラーをつかめるか!
プロ野球はついに後半戦が始まり、セ・パ両リーグで日々熱戦が繰り広げられている。前回はプロ野球の前半戦を振り返り、活躍した打者を紹介した。今回は、二軍でのこれまで(8月11日時点)の戦いから、後半戦そして今後注目の選手を挙げていく。
参考:【プロ野球】前半戦振り返り打者編!侍戦士が多くランクイン!
OPSランキングは石川慎吾が1位!
まず、OPSランキングをみてみよう(表1)。
1位は石川慎吾(読売)だ。読売の外野陣は、丸佳浩・松原聖弥・梶谷隆幸を筆頭に層が厚く、一軍での石川の出場は20試合にとどまっている。後半戦は強力外野陣に割って入れるか注目だ。2位はつい先日、西武から日本ハムにトレードで移籍した木村文紀だ。シーズン中の同リーグでのトレードは異例。得点力不足で下位に沈む日本ハムにとって、木村の加入は大きいのではないだろうか。
参考:【パ・リーグ】ポジション別OPSから各球団のウィークポイントを分析!
100打席以上の選手を対象。チームは8月18日現在の所属
3位には、6月にロッテからトレードで中日に移籍した加藤翔平がランクイン。移籍後初打席で本塁打を放ったことでも話題になった。得点力不足に悩む中日で、一役買ってくれることに期待したい。4位はディクソン(楽天)だ。一軍では打率1割台と苦しんでいるが、二軍では結果を残しているようだ。後半戦は日本の野球に慣れ、活躍をみせてくれるのではないか。5位はロハス・ジュニア(阪神)だ。長打力を期待され今年から阪神に新加入した助っ人だが、前半戦一軍では本塁打はわずか1本、打率.098と絶不調。二軍では良い成績を残しているため、後半戦は期待したいところだ。
木村文紀は日本ハムの救世主となるか?
次に、IsoPのランキングをみてみよう(表2)。
IsoPとはIsolated Powerの略で、「(二塁打 × 1 + 三塁打 × 2 + 本塁打 × 3 )÷打数」で算出される。長打率の計算には単打も含まれるのに対し、IsoPは二塁打・三塁打・本塁打のみから計算するため、打者の「純粋な長打力」を評価できる。
参考:打者の長打力の評価指標IsoPとは!
100打席以上の選手を対象。チームは8月18日現在の所属
2位以下を突き放す圧倒的な数値で、木村が1位に輝いた。長距離砲のイメージはないが、二軍で11本塁打(89打数)と長打を量産している。2位は細川成也(DeNA)だ。昨年は二軍で打点・本塁打・最高出塁率の3つのタイトルを獲得した5年目の外野手。DeNAの外野陣は、佐野恵太・桑原将志・オースティンで固定されているが、後半戦は出場機会を増やせるか注目だ。
参考:【セ・リーグ】ポジション別OPSから各球団のウィークポイントを分析!
3・4位は、OPSランキングでも紹介したディクソン、石川が並んだ。5位には万波中正(日本ハム)がランクイン。前半戦は1軍でも38試合に出場し、4月10日には初ヒットを放つなど頭角を表しつつある。後半戦はレギュラーを奪取してほしい選手だ。
清宮幸太郎が打席数トップ!
最後に、二軍での打席数をみてみる(表3)。
1位は清宮幸太郎(日本ハム)だ。今シーズンは一軍での出場機会はまだなく、二軍で経験を積んでいるようだ。二軍でも打率が2割に乗らず苦しんでいるが、後半戦は一軍での活躍が見たい選手だ。2位には来田涼斗(オリックス)がランクイン。7月13日には高卒ルーキー1番乗りでスタメン出場を果たすと、初打席初球本塁打を含む3安打猛打賞の活躍で大きな話題を呼んだ。18歳の若者がスタメン争いに割って入ることはあるのか注目だ。
3位には和田恋(楽天)がランクイン。エキシビションマッチではアピールをみせ調子を上げている。4位は森敬斗(DeNA)だ。前半戦は最後に一軍への昇格を果たし、5試合に出場。エキシビションマッチでもアピールをみせ、後半戦一軍スタートを掴んだ。これからが楽しみな選手だ。5位にはリチャード(ソフトバンク)がランクイン。エキシビションマッチでは全9試合に4番で出場しており、期待は大きいようだ。後半戦で初の一軍昇格となるか注目だ。
後半戦は一軍での活躍に期待!
ここまで、今シーズンの二軍での「OPS」「IsoP」「打席数」から注目選手を挙げた。今回取り上げた選手は若い選手も多いが、それらの選手の活躍が優勝争いのカギとなる可能性は大いにある。各選手にとって飛躍の年となることを願う。
Baseball Geeks編集部