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プロ野球

【プロ野球】前半戦振り返り打者編!侍戦士が多くランクイン!



目次
OPS1位はDeNAオースティン!
IsoPはヤクルト村上がトップ!
投手に沢山の球数を投げさせたのは?
優勝はどのチームの手に?

先日幕を下ろしたオリンピックは、史上最多のメダルを獲得し大きな盛り上がりを見せた。13年ぶりに正式競技に復活した野球も、負けなしで悲願の金メダルを獲得する最高の結果となった。オリンピック期間中、中断していたプロ野球は今週末からいよいよ後半戦が始まる。今回は打者に注目して前半戦を振り返っていく。
参考:【MLB2021】前半戦振り返り打者編!スタントンが1位を独占?!

OPS1位はDeNAオースティン!

まず、OPSのランキングをみてみよう(表1)。
1位は唯一「1」を超える数字を記録したタイラー・オースティン(DeNA)だ。オリンピックではアメリカ代表に選出されており、打率4割越え、2本塁打7打点と大活躍をみせた。後半戦も期待大だ。

表1 OPSランキング(前半戦終了時点)

50打席以上の選手を対象。

2位から6位までも、オリンピックを沸かせた選手が名を連ねた。
2位の吉田正尚(オリックス)は、オリンピックでも全試合に3番レフトで出場し、決勝では8回にアメリカのエラーを誘い貴重な追加点を奪うセンター前ヒットを放った。前半戦の得点圏打率も.417とパ・リーグ1位であり、チャンスにも強い。25年ぶりの優勝に向けて、吉田の更なる活躍が楽しみだ。3位はオリンピックで日本の四番を務めた鈴木誠也(広島)だ。吉田とは対照に得点圏に弱く、オリンピック終了後に更新したInstagramをみると本人も気にしているよう。しかし、出塁率は.407とリーグ2位であり、やはり怖いバッターであることは間違いないだろう。後半戦、下位に沈むチームを引っ張り上げる活躍を期待したい。

7位には杉本裕太郎(オリックス)がランクイン。今年能力が開花し、本塁打数もパ・リーグ3位と大きな存在感を表している。オリックスが優勝を目指すうえで、杉本の活躍は欠かせないだろう。

IsoPはヤクルト村上がトップ!

次に、IsoPのランキングをみてみよう(表2)。
IsoPとはIsolated Powerの略で、「(二塁打 × 1 + 三塁打 × 2 + 本塁打 × 3 )÷打数」で算出される。長打率の計算には単打も含まれるのに対し、IsoPは二塁打・三塁打・本塁打のみから計算するため、打者の「純粋な長打力」を評価できる。
参考:打者の長打力の評価指標IsoPとは!

1位は村上宗隆(ヤクルト)だ。二塁打12本、本塁打26本(セ・リーグ2位)で前半戦のIsoPは0.309であった。オリンピックでもアメリカとの決勝戦で先制ホームランを放つなどの活躍をみせた。後半戦も燕の若き四番に期待だ。

表2 IsoPランキング(前半戦終了時点)

50打席以上の選手を対象。

2位は岡本和真(読売)だ。前半戦は二塁打12本・三塁打1本・本塁打28本(セ・リーグ1位)と長打力をいかんなく発揮した。3位はオリンピックでも7打点を挙げ大会MVPに選出された山田哲人(ヤクルト)がランクイン。勢いそのままで村上と共にヤクルトを首位に導くことができるか注目だ。

投手に沢山の球数を投げさせたのは?

最後に、P/PAのランキングをみてみよう(表3・4)。P/PAは1打席あたり何球相手投手に投げさせたかを表す数値で、大きくなるほど打席での「勝負が遅い」打者といえる。球数を投げさせ簡単にアウトにならない打者は、投手にとっては嫌だろう。しかし、P/PAが高いということは、追い込まれて三振してしまう確率が上がるということにもなる。したがって、一概にP/PAが高ければよいわけではない点には注意が必要だ。

表3 P/PAの高いランキング(前半戦終了時点)
表4 P/PAの低いランキング(前半戦終了時点)

50打席以上の選手を対象。

1位は6.69という圧倒的な数字でステフェン・ロメロ(オリックス)であった。ロメロは、コロナ禍で家族が来日できないことを理由に前半戦をもって退団した。優勝を目指すオリックスにとっては痛手だが、後半戦から加入するランへル・ラベロに期待したいところだ。2位以下にも好打者とよく言われる選手が並んだ。一方、P/PAの低い方を見てみると、若い選手が並んだ。これらの選手は積極的に振っていくタイプの打者だろう。

優勝はどのチームの手に?

ここまで、「OPS」「IsoP」「P/PA」から前半戦に活躍した打者を振り返った。後半戦に向けて新外国人を獲得したチームもあり、優勝争いは加速していく模様。後半戦に好スタートを切ることができるチーム、そして優勝をつかみ取るチームはどこなのか目が離せない。

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Baseball Geeks編集部