【2021年】新外国人投手No.1は誰だ!投球データを徹底分析!
プロ野球の開幕が2日後に迫り、新たなシーズンの始まりを今か今かと待ちわびるファンも多いはずだ。また、この時期になると気になるのが、新戦力となる外国人選手だろう。文字通り「助っ人」として来日した彼らのプレーが、ペナントレースの結果を大きく左右することは言うまでもない。
そこで今回は、今シーズンから新加入する新外国人投手たちが最後にメジャー登板した年の投球データを分析し、それぞれの特徴を比較していく。
参考:【2020年】新外国人投手を徹底解剖!データでみる速球1位は!?
今季の助っ人球速王はDeNA・ロメロ!
まずは、球速のランキングをみてみよう(表)。今回は、それぞれ最も投球割合が高い速球を比較する。ランキング1位に輝いたのは、ロメロ(DeNA)の2シームで、その球速は156キロだ。非常に高速である上に手元で小さく動くため、打ち崩すのは容易ではないだろう。
参考:DeNAの新外国人ロメロを分析!平均156キロの高速2シームに注目!
各投手が最後にメジャー登板したシーズンの速球を分析
* 2シームのデータを分析
** カットボールのデータを分析
一方で、球速が最も遅いのはアーリン(日本ハム)だ。プロ野球での平均球速を下回る外国人投手は珍しいが、その投球割合は半数を超えている。球団の期待通り、退団した有原航平とマルティネスに代わる活躍ができるか要注目だ。
また、カットボールを投球の軸としているサイスニード(ヤクルト)も特徴的である。多くの投手が持ち球とする4シームや2シームを投じない非常に珍しい投球スタイルで、対戦する打者は対策が必須であろう。
球質からわかる各投手の特徴とは?
続いて、各投手の速球系球種の変化量をみていく(図)。最もホップ成分が大きいのは、ネバラスカス(広島)の4シームだ。高速かつノビのある球質で、空振りを奪いやすいボールだといえる。次いでサイスニード(ヤクルト)のカットボールが、高いホップ成分を記録している。右投手であるにもかかわらず、左投手の速球のようなボールを投球しており、初対戦の打者たちがどのような反応をするのか楽しみだ。
また、ロサリオ(中日)の2シームは大きく沈むボールで、サイドスロー投手の速球のような球質だ。今シーズン3年目を迎えるニール(西武)の2シームと球質が似ており、ゴロを量産する投球に期待が持てる。
参考:西武の新外国人ザック・ニールを分析!活躍の鍵は大きく沈む2シーム!
今シーズン最も活躍する外国人投手は誰だ!
昨シーズンも、先発として8勝を挙げたバーヘイゲン(日本ハム)や中継ぎとして49試合に登板したギャレット(西武)など多くの新外国人投手が活躍した。新型コロナウイルスの影響でマイナーリーグの開催が危ぶまれているため、活躍の場を日本へ移した選手も見受けられ、例年に比べてバラエティに富んだ助っ人投手が集まっているように思える。各選手が個性を遺憾なく発揮し、日本の地でどのような活躍をみせてくれるのか楽しみである。
Baseball Geeks編集部