【2021年】新外国人打者No.1は誰だ!打球データを徹底分析!
26日に開幕を控えるプロ野球。シーズンオフに補強された新外国人選手がどのような活躍をみせてくれるのかも楽しみのひとつだろう。そこで今回は、昨シーズンにメジャーで20打数以上を記録したテームズ(読売)・スモーク(読売)・オスナ(ヤクルト)・サンタナ(ヤクルト)・エチェバリア(ロッテ)の5人の新外国人選手を分析していく。
参考:【プロ野球】新外国人打者No.1は誰だ!打球データを徹底分析!
2020年の新外国人打者の打撃成績
はじめに、昨シーズンの打撃成績をみていく(表)。5人の中で、打率でメジャー平均を超えたのはエチェバリアのみ、OPSはいずれの選手も平均を下回っていた。
昨シーズン、メジャーで20打数以上を記録した選手を分析
しかし、昨シーズンはイレギュラーなスケジュールで実施されたため、どの選手も通常より打席数が少なかった。そのため、今シーズンの成績を予想する判断材料としては参考程度に考えるのがよいだろう。
打球速度・角度ともに平均超えの3選手に注目!
次に打球速度・打球角度をみてみよう(図)。5人の中で、それぞれ最も高い数値を記録しているのはスモークだ。8月13日にはダルビッシュからノーヒットノーランを防ぐ本塁打を放っている。さらに、2017年には38本塁打、OPS.883という好成績を残し、オールスターにも選出されている。今シーズンは助っ人らしい長打力に期待できるだろう。
オスナとテームズは、スモークに次ぐ打球速度・角度を記録している。オスナは5人の中で最も高いOPSを記録しているだけでなく、内外野あわせて4つのポジションの経験があるユーティリティープレイヤーだ。また、テームズは2015年にKBO(韓国プロ野球)の歴代最高OPS(1.286)をたたき出した打者である。昨シーズンと同様、メジャー平均を上回る打球を日本で、高い長打力を記録してほしい。
一方、打球の成分でメジャー平均を下回ったのはエチェバリアとサンタナだ。エチェバリアは打球速度がかなり低く不安も残るが、過去にはキューバ代表に選出された経験もある。打撃以外にも守備や走塁にも定評があるため、多方面での活躍が期待される。サンタナは打球角度が低く、長打力という面では他の新外国人選手よりも劣っているかもしれない。しかし、2017年にはメジャーで30本塁打を記録している。高い打球角度を獲得することで、打線の主軸を担える長打力をみせつけたい。
参考:注目の指標バレルとは?打球速度と打球角度の重要性
今シーズンも助っ人選手の活躍に期待!
今回は、今シーズンの新外国人選手の中から5人を分析した。昨シーズン目立った成績を残した選手はいなかったが、過去には輝かしい成績を残している実力者たちもいた。また、打数が少なく紹介できなかったが、今シーズン日本にやってきた期待の助っ人はクロン(広島)・ディクソン(楽天)など他にもいる。新型コロナウイルスの影響で来日の目途が立っていない選手もいるが、彼らがチームの新戦力として勝利に貢献することができるのか注目していきたい。
Baseball Geeks編集部