【MLB打者ランキング2020】将来性ある若手選手が高い打球速度を記録!
見事ドジャースがワールドシリーズを制覇し、今シーズンのメジャーリーグは幕を閉じた。60試合という短縮された異例のスケジュールではあったが、様々なプレーが多くのファンを魅了したことだろう。今回は、2020年シーズンの全打球から打球速度ランキングを紹介する。ランキング常連のスタントンやジャッジは今シーズンもランクインするのだろうか。
参考:【MLB投手ランキング】新たな速球王の誕生!日本人最速はダルビッシュ有
メッツのアロンソをはじめ若手選手が多くランクイン
まずはじめに、最高打球速度ランキングを発表する(表1)。ランキングのトップに輝いたのはメッツのアロンソであった。アロンソはルーキーイヤーの昨シーズン、ヤンキースのジャッジが持っていた新人最多本塁打記録を更新している。そして、今シーズンはメジャー2年目ながらメッツの主砲として活躍するほどの実力の持ち主だ。
さらに、レッドソックスのデバースやブルージェイズのゲレーロJr.、ホワイトソックスのロベルトといったメジャーデビューから間もない選手達もランクインしている。将来が楽しみな若手選手が多く、今後も彼らから目が離せない。
※今シーズン100打席以上立った選手を対象、所属チームはシーズン終了時点
昨シーズン見事ランキング1位に輝いたヤンキースのスタントンも195.2キロという驚異的な打球を放ったが、怪我の影響で打席数の条件を満たすことが出来なかった。来シーズンは一年を通して、その類まれないパワーで多くの野球ファンを魅了して欲しい。
- P.アロンソのプロフィール
1994/12/07生まれ。ニューヨーク・メッツ(2019年 - )。身長190cm、体重111kg。
ルーキーイヤーの昨シーズンは53本の本塁打を放ち新人最多本塁打記録を更新。さらにオフには新人王のタイトルを獲得。
パドレスの二世選手タティスJr.がランキングトップに!
続いて、平均打球速度ランキングを発表する(表2)。見事1位に輝いたのはパドレスのタティス Jr.である。メジャーデビュー2年目の若手選手が、名だたる強打者を抑えてランキングのトップに立つという結果となった。
※今シーズン100打席以上立った選手を対象
大型遊撃手として期待がかかるタティスJr.は、各リーグでポジションごとに最も打撃が優れていた選手に贈られるシルバースラッガー賞を受賞している。長距離砲が比較的少ない同ポジションに、彼のようなスラッガーを起用できていることはパドレスにとっては大きなアドバンテージになっているに違いない。
また、ブレーブスのオズーナやエンゼルスのトラウトなどOPSが高い選手も多くランクインしている。安定して高い打球速度を記録することは、シーズンを通して好成績を残すことにつながるのだろう。
参考:打者の評価指標OPSとは!
- F.タティスJr.のプロフィール
1999/01/02生まれ。サンディエゴ・パドレス(2019年 - )。身長191cm、体重84kg。
同名の父はカージナルスなどに所属した元メジャーリーガー。メジャー2年目となる今シーズンは、60試合という短い期間で本塁打を17本、OPSも0.937と好成績を残しシルバースラッガー賞を受賞した。
データの普及で野球の楽しみ方が変わる!
今回は、今シーズンの打球速度ランキングを紹介した。現在、メジャーリーグには大谷翔平・秋山翔吾・筒香嘉智の3名の日本人野手が在籍している。しかし、いずれの選手も今シーズンは目立った成績を残せていない。来シーズン以降の活躍には、打球速度の向上がキーポイントのひとつになってくるかもしれない。
また、プロ野球でも8月25日のヤクルト対読売の試合では、テレビ中継で打球速度をはじめとするトラッキングデータの表示があった。今後、日本球界でもさらにデータの普及が進むことで、試合の楽しみ方が変わっていくことを期待したい。
Baseball Geeks編集部