【プロ野球】チャンスに強い勝負師は誰？マニアックデータで新たな野球の見方を提案

チャンスに強い打者に対して「勝負師」と表現することがある。勝負所での一打は勝敗を左右することも多く、得点圏での安打や長打は価値が高い。プロ野球において、チャンスに強い勝負師といわれて、どんな選手を思い浮かべるだろうか。

今回は、昨シーズンと今シーズンのプロ野球データから、得点圏での打撃成績をランキング形式で発表していく。順位を予想しながら楽しんでもらいたい。

まずは、昨シーズンのプロ野球のデータから、得点圏における打率・本塁打・OPSランキングについてみてみよう（表1）。

打率順に記載

シーズン首位打者の西武・森が打率とOPSで1位に輝いた。打率は唯一4割を超えており、OPSも1.138と群を抜いていた。MVPにふさわしい成績で、優勝に大きく貢献した。
参考：打者の評価指標OPSとは！

また、シーズン打点王に輝いた西武・中村も打率0.350で3位の好成績を残した。昨シーズン、西武は圧倒的な得点力でリーグ優勝を果たした。自慢の長打力だけでなく、チャンスでも能力を遺憾なく発揮できる選手が多かったことが得点力につながったのであろう。

それでは、今シーズンのプロ野球のデータから(7月9日時点)、得点圏における打率・本塁打・OPSランキングについてみていこう（表2）。

打率順に記載。打率が同率の場合は本塁打、OPS順に記載

得点圏での打率トップは、DeNA・宮崎と読売・坂本であった。現在セ・リーグは読売が1位、DeNAがはセ・リーグ2位。軸である打者たちが得点圏でもしっかりと成績を残していることが、開幕ダッシュ成功につながったといえるだろう。

また、パ・リーグ1位の楽天からも3選手がランクインしている。中でも、特に浅村の成績は群を抜いている。すでに本塁打を9本記録していることも凄まじいが、うち6本をチャンスで放っていることも恐ろしい。OPSも2.065とダントツで高く、チームの首位独走の原動力となっているのは間違いない。

ヤクルト・山崎、ソフトバンク・栗原と、ニューフェイスの活躍も光っている。今後、彼ら若手選手の活躍がチームに勢いをもたらすかについても注目だ。

さて、ここで注目番組のお知らせ！
Baseball Geeksでもお馴染みの神事努が企画協力からデータ監修を担当した、待望の野球ランキング番組が誕生する。プロ野球を新たな視点から楽しめるエンターテインメント番組「Next Baseball～プロ野球新常識ランキング～」が、7月15日（水）にひかりＴＶにて放送される。

本記事のようなデータから非常にマニアックなデータをランキング形式で発表していく。野球ファンにはたまらない番組となっているはずだ。ぜひご覧になって、「野球の新常識」を楽しんでいただきたい。