【2020年】Baseball Geeksでこれまで話題になった記事トップ5!
- 目次
- 野球選手に走り込みはもう古い?投手にとって必要なスタミナとは
- 投手必読!球速アップに向けて知っておくべき「効果的なトレーニング」と「怪我のリスク」
- フライボール革命は日本人にも可能か?長打量産に必要なものは?
- 上から叩くな!新しいスイング理論
- ボールを押し込むと強い打球が打てるって本当?
今年で3周年を迎えるBaseball Geeksでは、『データやスポーツ科学を使って、野球をもっと面白くしたい!』というビジョンの元、競技者や指導者、トレーナーの皆さんに役立つ情報を発信してきました。
今回は、多くの読者から反響をいただいた記事トップ5を発表! 編集担当のスギモトが、各ライターとのマル秘エピソードや、オススメポイントと合わせて紹介していきます!
野球選手に走り込みはもう古い?投手にとって必要なスタミナとは
現代の選手はもちろんのこと、かつて走り込みを必死でやってきた世代に突き刺さるテーマ
Baseball Geeks編集部として、是が非でも扱わなければならないテーマの一つが「野球選手の走り込み」についてでした。このテーマについて、有名選手や指導者の発言は多く見られますが、走り込みは必要or不要という議論ばかりで、「なぜ必要なのか?」という科学的な観点が不足していると感じていました。
また、その人たちの話を聞いていると、一口に「走り込み」といっても長距離走のことなのか、短距離走のことなのか、その定義がバラバラだったのです。
そこで、全日本のスピードスケートチームのサポートを行っている、国士舘大学の熊川大介さんに執筆を依頼しました。
はじめ熊川さんは「僕は走り込み肯定派なんですが・・」と気まずそうにおっしゃっていました。「問題ありません。なぜ必要なのかを説明してくれさえすれば」と後押しし、トレーニング科学の視点でわかりやすく書いていただいています。
かつて必死に走り込みをやっていた人、今走り込みに疑問を抱いている人、それぞれに大きなヒントを与えてくれる記事です。
投手必読!球速アップに向けて知っておくべき「効果的なトレーニング」と「怪我のリスク」
オフシーズンにプロ野球選手が行うようになった”重いボールを投げる練習”への問題提起
ここ数年でプロ野球選手が球速アップのための取り組みとして、米国の施設に赴き計測やトレーニングを行っていると多く報じられています。その一方で、帰国後肩や肘を壊したなどという報道も少なくありません。
そこで、日本トレーニング科学会理事をされている国立スポーツ科学センターの山下大地さんに執筆を依頼しました。
重いボールでトレーニングを行うとなぜ球速がアップするのか?その結果、なぜ怪我のリスクは高まるのか?についてバイオメカニクスの視点で解説していただきました。
フライボール革命は日本人にも可能か?長打量産に必要なものは?
日本人には無理だという言い訳はもうできない
近年メジャーリーグで巻き起こっている「フライボール革命」。メディアの解説などで、フライボール革命は体の大きなメジャーリーガーにしか成しえない!という話を聞くことがあります。しかし、実際はメジャーでも身長160センチ代の選手がホームランを量産することもあるし、プロ野球でも必ずしも体の大きな選手が強打者というわけでもありません。
そこで、”どのくらいの筋肉量であれば、長打を打つことができるのか?”を計算してみました!
そうすると、日本人でも十分に長打を量産できることがわかったのです。
これで「日本人にフライボール革命は実現できない」などという言い訳はできなくなるはずです。
上から叩くな!新しいスイング理論
『主観』と『客観』のズレが引き起こす正確でない指導言語
「僕は、ボールを上から叩けと指導されました」と、Baseball Geeks執筆担当の森本が言った時には耳を疑いました。上から叩いてホームランが打てるのでしょうか?そもそも、プロ野球選手がボールを上から叩いている場面などほとんど見たことがありません。
「バットを最短距離で出す」という表現も理解が難しい部分があります。これらの感覚的な言葉を、科学的な言葉に置き替えると、誰もが間違いなく理解できる指導言語になるのではないでしょうか。
”いくら指導しても選手に伝わらない”のは、自身の感覚的な表現が、相手の感覚にマッチしていないからかもしれません。言葉だけでなく、映像や簡易な計測器で視覚的なフィードバックをすることでその多くが補われます。指導者の皆さんに読んでもらいたい記事です。
ボールを押し込むと強い打球が打てるって本当?
インパクトの瞬間はボールを押し込んでる暇はない
「ボールを押し込めってよく言いますけどね、本当は押し込めないんですよ」元国立スポーツ科学センター(現立命館大学)で打撃の研究を行っている森下義隆さんが言いました。さらに一言、「だって一瞬じゃないですか。押し込んでる暇なんてないですよ」。
では、打者が強打を打った後の「押し込めた!」という感覚は何なのでしょうか?
「押し込めた!」という感覚の正体について、スポーツ科学の視点から解説してもらいました。強打を打ったことのある打者なら誰もが納得できる内容です。
今後のBaseball Geeksにもご期待ください!
大きな反響があったトップ5記事、いかがでしたでしょうか。これらは、これぞBaseball Geeksの真骨頂!と言わんばかりに、「スポーツ科学やデータを使って、野球がうまくなってほしい」という思いが沢山詰まった記事です。Baseball Geeks初心者にも是非読んでもらいたい内容となっています。
今後も、「何度でも読み直したい!」と思えるような良質な情報を発信していきたいと思いますので、お楽しみに!
Baseball Geeks編集部