データに異変!今後のBaseball Geeksの展開とお知らせ
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Baseball Geeksでは、mlb.comで公開されている baseballsavant や、、Baseball Prospectus のデータを用いて、投手を分析し、その結果の一部を公表しています。
これまでも、WBCの対戦国や日本人メジャーリーガーの投手データを取り上げ、紹介してきました。
2017年4月に baseballsavant が大幅にリニューアルされました。これに伴って、データの一部に大きな変化が認められました。
2006年のポストシーズンから、PITCHf/xと呼ばれるシステムが運用されてきました。PITCHf/xはビデオカメラによってボールの3次元座標を算出するもので、投球のトラッキングデータの先駆けともいえるシステムです。
現在は、トラックマンと呼ばれる計測機器がMLBのすべての球場に設置され、PITCHf/xと同様の数値だけでなく、ボールの回転数等多くのデータが計測されています。昨シーズンまでは、トラックマンによって計測されたデータと、PITCHf/xによって計測されたデータを併用していましたが、今シーズンから高精度の測定能力を誇るトラックマンに一本化されました。
今回のbaseballsavantのリニューアルは、この流れに伴いアップデートされましたが、明らかにデータが異なっているものもあり、大きな問題となっています。
アメリカの物理学者のDr. Nathanも
”It is my understanding that there are some serious issues with pitch movement this year, which uses Trackman rather than PITCHf/x.”
とTwitter上で発言しています。球場ごとにズレが出てきているのではないかと指摘している記者もいます。未だ原因はわかっていませんが、セイバーメトリシャンもデータのズレとそのデータ活用範囲に対して警鐘を鳴らしています。
Baseball Geeksでは、トラッキングデータが正しく測定されていることを確認した後に、新たに分析した記事の掲載をしていきます。
しばらくの間は、トラッキングデータだけでなく、違った視点から野球をみる記事を連載していきます。ぜひご期待ください。
Baseball Geeks編集部